【一問一答】野村佑希 3連勝呼ぶ2発6打点 過去とは違うブレない心で4番の仕事
3連勝の「3」のポーズをする野村=撮影・松本奈央
■パ・リーグ3回戦 日本ハム7-5西武(3月30日、ベルーナドーム)
開幕から4番を任されている日本ハムの野村佑希内野手(24)が大暴れした。2打席連続本塁打を含む3安打6打点。2本目のアーチをかけると、二塁打以外はバツ印だった新庄剛志監督(53)から〝降参〟のマル印で祝福された。試合後のヒーローインタビューと囲み取材の一問一答は以下の通り。
【ヒーローインタビュー】
―チームも野村選手も最高の滑り出しに
「チームも僕自身もすごくいい滑り出しができているかなと思います」
―1本目の本塁打。どんな狙いでスイングしましたか
「タイミングも合っていたので、引っ張れる球を強く、というイメージで。イメージ通りのバッティングができました」
―狙いはホームランでしたか、ツーベースでしたか
「もちろん、ツーベースですね(笑)」
―思いのほか、飛んでいった
「しっかりボスにはバツをもらったので、次はもうちょっと低い打球を打てるように意識します」

―2打席目は監督からマルが出ました。フォークを狙っていましたか
「いや、反応でうまく打てたかなという感じですね」
―2打席連続本塁打はおととしもありました。その時と比べて手応えは
「その時も良かったですけど、その時は勝てなかったので。きょうはしっかり勝ちきることができたので、最高だなと思います」
―今季は4番を任されてスタート。この3日間はどんな意識で過ごしてきましたか
「打席自体はすごくいい感覚で立てていたので、無理に焦ることなく。清宮さん、レイエスの後を打つということは、僕で勝負という場面が増えると思うので、そこで一本打って、切れ目のない打線にできればなという意識で立っていました」
―強い思いで臨んでいるシーズンだと思いますが、4番の自信は
「1年が終わった時に自信を持ってファイターズの4番です、と言えるように1年かけて成績を残せたらなと思います」
―2025年はどんなシーズンにしていきたいですか
「ファンの皆さまと一緒にボスを日本一にできるように、笑って終われるシーズンにしたいと思いますので、一緒に戦ってもらえるとうれしいです」
三回、本塁打を放った野村(左)を清宮幸が祝福する
【囲み取材】
―2本塁打6打点の大活躍。きょうのパフォーマンスは
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「良かったと思います」
―新庄監督は1打席目の先制二塁打を特に褒めていた
「得点圏で初回に回ってきたので。そういう打順なので、そこで打てたのは良かったと思います」
―2本目のホームランを打った際、新庄監督がマルをつくっていた。今までバツだったが
「いや、分からないです、基準が(笑)。聞いておいてください」
―バツしてすいません、という意味合いだった
「でも、その後にしっかり三振したので、もう一回、足元を見つめ直してやっていこうかなと思います」
―低い打球、ライナー性を意識しているのか
「いいタイミングでいいコンタクトができるように。その結果という感じです」

―チームは3連勝。雰囲気はどうか
「めちゃくちゃいいと思いますし、きょうの試合も勝てたことが一番かなと思います。この流れに乗って(次戦も)勝ち星を挙げられたらなと」
―開幕戦は無安打。何かいい感覚をつかむきっかけはあったか
「いや、開幕戦もそんなに悪い感じはなかったので、変えずに。自分に言い聞かせながらやっていましたし、捉えた打球が正面だったりしていたので。バッティング自体はいつも通り。それが結果につながったのかなと思います」
―内容を重視して
「結果が出るに越したことはないですけど、内容自体は悪くなかったので変える必要はない。そのあたりは敏感にオープン戦からやってきていますし、その通りできたので良かったです」
―得点の大半を稼ぎ出した
「モーレ(レイエス)が僕に『去年はなかなか勝負されない部分もあったので、チャンスでたくさん回ってくるぞ』と試合中に言ってきていて。実際はモーレが打ってくれてチャンスになりましたけど、どういう形であれ、清宮さんとモーレの後を打つということは、そういう(走者をかえす)責任もあると思うので、打てて良かったです」
五回に2本目の本塁打を放った野村(奥)とレイエスが抱き合う
―昨年の開幕時と比較してメンタルの変化はあるか
「落ち着いてできていると思います。去年は1本を早く出したいというのがあったんですけど、今年はブレずにできています。まだ始まったばかりなので、ここから試合を重ねていきながら、より良く一日一日を過ごしていけたら」
―冷静に分析できているのは
「もう退路がないというか、やるしかない。早めに4番と言ってもらってしっかりオープン戦からブレずにできているので」
―4番に指名してくれた新庄監督はどういう存在か
「今も変わらず、すごく選手を見てくれる。一人一人に言葉もかけてくれる。今、4番で出てこういう活躍ができているのは100%、ボスのおかげだと思うので、感謝しながら期待に応えられるようにしたい」
試合後、新庄監督(左)と勝利のハイタッチをする野村
―4番の打順は慣れたか
「役割は自分の中で考えながらできています。4番として(決めに)いく時もあれば、つなぐ時もあれば。打順を見ながらできています。たくさん経験させてもらったことが大きいなと思います」
―開幕3戦目で6打点を挙げられて、手応えを感じられるか
「いい結果が残せて良かったですけど、まだまだ長いので、これからも勝ちにつながる打点を稼げたら。一日一日、切り替えていけたら」
―昨年11月に4番に指名された。これまでの期間を振り返って、どう感じているか
「一つホッとはしていますね。金村があれだけの結果を残したので、続いていきたいと思っていました。ただ、焦らず、と自分に言い聞かせながら、そういうメンタルで結果を残せたので。これからもチームの勝ちにつながるような打席を過ごせたら」
―打席で集中できているように感じられるが
「タイミングもしっかり取れていますし、きのうも、おとといもファウルを打たずに、前に飛ばせていたので、いいスイングができているのかなと思いました。それを継続できているのかなと」