Vリーグ
東地区優勝イエスタがプレーオフ準決勝でF鹿児島(西地区2位)に惜敗 一発勝負の難しさを痛感

■Vリーグ男子・プレーオフセミファイナル(3月30日、千葉・船橋アリーナ)
▽北海道イエロースターズ2-3フラーゴラッド鹿児島
フルセット負けで初代王者ならず
セミファイナル敗退―。東地区を優勝した北海道イエロースターズだったが、西地区2位のフラーゴラッド鹿児島にフルセットで競り負け、Vリーグ初代王者への夢は絶たれた。1セット目を先取されるも、OH(アウトサイドヒッター)山田滉太(27)を中心としながら、一進一退の攻防を繰り広げた。2-2で迎えた最終セットは14-16で決着。26勝2敗と圧倒的な成績で東地区優勝を果たしたが、セミファイナルで姿を消すことになった。

微妙な判定が勝敗に影響
勝利の女神が微笑むことはなかった。最終セット、14-14でOH中野竜(26)が放ったサーブが相手コートのライン付近で跳ねた。線審もインの判定。先にマッチポイントを握ったかに思えたが、審判たちの協議の結果、アウトの判定に覆り、逆に土俵際まで追い込まれた。最後は山田のアタックが相手ブロックに跳ね返され、ボールは無情にも自陣コートにポトリ。2時間26分の激闘を制することができず、今季の戦いは幕を閉じた。チーム最多の20得点と奮闘した山田だが「最後1本、僕が取り切れていれば」と自らを責めた。

研究していた映像とのギャップ
一発勝負の難しさが、そこにはあった。西地区のチームとは今季初対戦。F鹿児島のバレーを肌で感じ取ることに時間を要した。もちろん映像では研究していたが、実際に相対するとギャップを感じたという。浜崎勇矢監督(37)も「実際やってみるとまたちょっと違った。(一発勝負は)そこが難しい。対応がちょっと遅れたというのは実際にあります」と悔やんだ。勢いよく向かってくる相手に、1セット目を25-27で取られ、追いかける苦しい展開に持ち込まれた。