移籍後初の本拠地・古巣戦で鷹狩りだ 吉田賢吾「開幕カードで悪いイメージを残したい」
移籍後初の本拠地・エスコンで古巣への恩返しを誓っている吉田
新天地のエスコンで第一歩
現役ドラフトで日本ハムに新加入し、開幕1軍入りを果たした吉田賢吾捕手(24)が、本拠地・エスコンフィールド北海道での第一歩を踏み記す瞬間を心待ちにしている。ホーム開幕シリーズ最初の対戦相手は、奇しくも昨年まで在籍していた古巣・ソフトバンク。北海道のファンからの大声援を背に受けて、背番号60が鷹狩りへと挑む。
オープン戦の好成績で初の開幕1軍
吉田は新天地で迎えたオープン戦で高打率の.417をマークする活躍を見せ、プロ3年目で初となる開幕1軍を自らの手でつかみ取った。
8日に行われた中日とのオープン戦、四回2死一塁、二塁打を放つ吉田
初めて経験する開幕3連戦で最初の出場機会が巡ってきたのは、29日の西武第2戦。八回2死満塁というチャンスの場面で、代打として日本ハムでの初打席に臨んだ。結果は遊ゴロに終わったものの「早い段階で打席に立てたというのは、すごく良かった。結果的にはアウトになったけど、しっかり整理もできていたし、初球から行くと決めていたので、やることはできていた」と振り返った。
翌30日には「7番・左翼」で移籍後初のスタメン入り。3打数ノーヒットと振るわなかったものの、一歩ずつ着実に前進を続けており、初ヒットが生まれる瞬間もそう遠くはないはずだ。
優勝争い最大のライバル 必要以上の感情はなし
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西武とのビジター3連戦を3連勝という最高の結果で終え、いよいよ迎えるホーム開幕のソフトバンク2連戦。「特別な意識はないです」と、古巣対決という観点においては、必要以上の感情を持ち合わせていない。その一方で「昨年優勝しているチームに、開幕カードで悪いイメージを残したい」と、優勝争いの最大のライバルと目される相手に嫌なイメージを植え付け、戦局を有利に運んでいこうと目論んでいる。
「ホーム開幕戦で、ファンの皆さんもすごく楽しみにしていると思うし、自分たちにとってもホーム開幕戦というのは特別なもの。そこで昨年の優勝チームに、まず一つ勝つことができれば」。開幕3連敗している相手に先手必勝で勝ち越し、ペナントレースの流れを一気にたぐり寄せたいところだ。
16日に行われた古巣・ソフトバンクとのオープン戦、一回1死二、三塁、先制となる右犠飛を放つ吉田
特別な雰囲気で心強い球場
エスコンでの公式戦は、ソフトバンク時代に経験済みだが、ここからは自身の本拠地として戦うことに。「去年、ビジターで来たときも特別な雰囲気を感じていた。それが今度は味方になって、自分たちの背中を押してくれると考えると、すごく心強い」と、ホームの大観衆の前でプレーする瞬間を心待ちにしている。「選手もファンの皆さんと一緒に戦っているという気持ちでいるので、変わらずにずっとご声援をいただいて、球場一体となって戦えたら」。ファンと共に歩む日々が、2016年以来のリーグ優勝、日本一へと続いていることを信じ、吉田がF戦士としてのエスコン初戦に臨む。