コンサドーレ
出間思努 若い力で現状打破へ「メンバーに選ばれる日、チャンスをずっと待っている」

■4月1日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
J2の北海道コンサドーレ札幌は1日、札幌市内で第8節・徳島戦(5日14時キックオフ、プレド)へ向けて全体練習を行った。FW出間思努(19)は豪快なミドルを披露するなど、メンバー入りを目指して猛アピール。突き上げる若い力が、リーグ17位と苦しむクラブを浮上させる。
自画自賛 豪快ミドルに観客席から拍手
左足から放たれたシュートは、低く鋭い弾道のままゴール右上に突き刺さった。3対3の練習で衝撃的なゴールを決めた出間は「めっちゃ良いシュートで自分でもびっくりしました」と照れ笑い。度肝を抜く一撃を見届けた観客席からは、自然と拍手が沸き起こった。
開幕から調子の上がらない札幌の現状は、まさに正念場といえる。シーズン序盤に訪れた難局を乗り越えたい今こそ、その秀でた得点能力を発揮する時だ。
「点を決めたらピッチに残れる」
何気ない練習の場をアピール機と捉える男は「メンバーに選ばれる日や、チャンスをずっと待っている。僕はFWなので点を決めたらピッチに残れると思っています」と、胸に秘める思いを言葉に乗せた。
悔し募らせた東北の夜を、成長の糧にする。3月26日に行われたルヴァン杯1回戦・福島戦では、出間を含むスタメン6人を道産子選手が固めた。出間は味方との連動したプレスから相手GKのミスを誘い1ゴールを記録。試合を優位に進めたが、その後はリードを守ることができず、札幌は延長戦の末に敗れ去った。