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2025/04/02 22:20 NEW

宮西尚生の野球人生を変えた2024年2月3日 「あの日がなかったら、俺は間違いなく、ここにはいないね」

六回2死一塁、3番手で登板した宮西=撮影・桜田史宏

■パ・リーグ2回戦 ソフトバンク1―3日本ハム(4月2日、エスコンフィールド北海道)

自身の持つNPB記録を413ホールドに更新

 6月に40歳を迎える日本ハムの宮西尚生投手が、まだまだ元気だ。今季は2年ぶりの開幕1軍を勝ち取り、3月30日の西武戦で初登板して1回を3者凡退に抑えた。2日のソフトバンク戦では1点リードの六回2死一塁からマウンドに上がり、谷川原を右飛に仕留めて1つ目のホールドをマーク。プロ1年目の2008年から続けてきた50試合登板が22年に途切れ、引退を考えた時期もあったが、自ら変化することで不死鳥のごとくよみがえった。

 復活の鍵を握ったのが、昨季から多投しているチェンジアップ。チーム最年長左腕が、新たな武器を習得するターニングポイントとなった〝あの日〟を振り返る(取材は2月下旬)。

〝ダメもと〟で始めた新球習得

 2024年2月3日。2軍キャンプメンバーだった宮西は、沖縄・国頭のブルペンにいた。身ぶり手ぶりを交えながら話す相手は、金子千尋2軍投手コーチ。現役時代に沢村賞も獲得したレジェンドから、〝伝家の宝刀〟チェンジアップの教えを受けていた。

 直球とスライダーのコンビネーションで、数々の大記録を打ち立ててきた。それでもチェンジアップの習得を目指した最初の動機は、〝ダメもと〟だった。

【金子2軍投手コーチの〝魔法の言葉〟に「発想が全然、違った」】

「草野球で放ろうかな。それぐらいのレベル」 

「あの時の心境は、もう最後やし、楽しもう、好きなことやろうということ。とっかかりなんて、ホンマに草野球でチェンジアップ放ろうかなという、それぐらいのレベル(笑)。草野球のためにチェンジアップでも覚えようかなというぐらいの感覚で入って、やっぱりじゃあ一回、試合でも放ってみようかなという感覚になり、みたいな。もちろんそのために練習はしましたけど、とっかかりなんてホンマにそれぐらいのもんやった」

今ではスライダーとともに不可欠な武器

 草野球で投げるつもりが、今や日本最高峰の舞台で強打者たちを抑えまくっている。

 「あの日のネコさん(金子コーチ)からの言葉、一言がなかったり、あの日がなかったら、俺は間違いなく、今ここにはおらんよね。あの日は間違いなく大きかった」

出会いに感謝し今を生きる

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