【一問一答】吉田賢吾 古巣相手にプロ初本塁打 矢沢にあおられてファンの笑い誘う
プロ初本塁打のボールを手にフォトセッションに応じる吉田=撮影・宮永春希
■パ・リーグ2回戦 ソフトバンク1-3日本ハム(4月2日、エスコンフィールド北海道)
昨年の現役ドラフトで加入した日本ハムの吉田賢吾捕手(24)が古巣との一戦に「1番・左翼」で先発し、2―1の七回に右翼へ移籍後初安打となるプロ1号ソロを放って貴重な追加点を挙げた。ヒーローインタビューと試合後の一問一答は以下の通り。
【ヒーローインタビュー】
―お立ち台からの眺めは
「ファンの方々が熱い声援を常に送ってくださるので、すごく力になっていますし、気持ちが良い球場だなと思っています」
―古巣相手だった。どう試合に入ったか
「あんまり相手を意識していないと言ったら、嘘になりますけど、与えられたチャンスを一打席一打席ものにしていくということだけだと思うので、打つ方でとにかくアピールして、自分の位置を自分の手でつかみ取りたいと思っているので、そういった中の一本だったので、すごく良かったなと思います」
―本塁打は七回の先頭。どんな気持ちで入ったか
「前の3打席で本当にしょうもないバッティングばっかりしていたので、ただそこでバッティングが小さくならずにということは意識していました。すごく打席の中でも整理もできていて、1、2球目を見送った後、(相手投手の)藤井さんが首を振ったところで、キャッチャーは変化球なんだろうなって思いながら、ピッチャーの首振りの感じで、これは真っすぐ来るなと思ったので、割り切っていきました」
七回無死、本塁打を放つ吉田
―手応えは
「完璧でした」
―ダイヤモンド一周は今までと違ったか
「今までのホームランとは桁違いなうれしさでしたし、ダイヤモンドが短く感じたというか、もう1周、回ろうかなと思いました(笑)」
―ホームランボールは戻ったか
「はい。大学の先輩の斎藤友貴哉さんが先ほど、持ってきてくださいました」
ヒーローインタビューでホームランボールを見せる吉田=撮影・桜田史宏
―どうするか
「両親に渡したいなと思います」
―ファンへ抱負を
「昨年は、自分はホークスにいたので優勝を味わいましたけど、もう敵チームになったので、その優勝チームであるホークスにとにかく勝って、新しいチームで優勝という景色をもう一度、見られるように、自分も精一杯、頑張りたいなと思いますので、応援のほどよろしくお願いします」
【試合後の囲み取材】
―初本塁打。気持ちは格別か
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「そうですね。やっぱり初ホームランだったので、そういったところのうれしさと、なかなか前の3打席の内容が悪い中で、もしかしたら途中で守備で代わっていたかもしれないタイミングで、もう1打席チャンスが回ってきた。前の3打席を忘れてじゃないですけど、もう一回、自分のやるべきことを整理して打席に入る、慌てて入らないということは意識していました。そういった中で、ピッチャーの首の振り方が、たぶん変化球のサインが出て首を振ったんだろうな、みたいな。そういう感じの首振りに見えたので、どうせ結果が出ないんだったら、ここは思い切って真っすぐ一本に絞っていって、2ストライクになってもいいやと思っていきました」
―藤井とはバッテリーを組んだことがあったか
「数は少ないですけど、あります」
―その経験も、首振りを見極めることに役立ったか
「そういう経験上というか、感覚的に、1球目は自分がすごい差されて、甘いボールを見逃して、2球目は見逃しだったんですけど、それもタイミングが合っていないような、(相手は)そういう感覚だったと思う。そういった中で、1球目、2球目もリズム良くサインが決まっていて、3球目もタイミング的にリズム良く出ていて、たぶん藤井さんは真っすぐが来ると思って構えていたのが変化球のサインだったので、え?みたいな感じの、ちょっと差され気味の首振りだったので、これは真っすぐ来るなと感じました」

―本当に真っすぐが来た時の反応は
「そこはもう無心で。あんまり来た!って思いすぎると良い結果になったことないので、来た!とは思わずに」
―逆らわずに右方向へ
「自分はもともとポイントを近くして打てること、逆方向に長打が打てることが持ち味なので、自分で言うのはアレですけど、手先が器用な分、きょうの1、2、3打席目もそうですけど、ポイントが前にズレても手先でなんとかできてしまうのが良い面でも悪い面でもある。そういった中で、しっかり自分のポイントまで引き付けて打つことを意識していたので、その結果が良い方向に行ったかなと思います」
―古巣相手の1番起用は燃えたか
「個人として燃えるというよりかは、やっぱり前日も負けていますし、昨年優勝しているチーム。捕ったことあるピッチャーが先発だったので、経験値的にもすごい自信はあったんですけど、変に対戦相手を意識することはあんまりなかったです」
―前の打席でのボテボテのゴロが、安打ではなく失策になった
「そうですね。エラーがついたのはベンチに帰ってから気付いたんですけど」
―新庄監督は、あれがヒットにならなかったから次の本塁打につながったかもと
「いや、もうあれはヒットになってくれるに超したことはなかったので、そんなことはないですけど(笑)」
―ヘッドスライディングに、気持ちがこもっていた
「本当に1、2、3打席と、しょうもないバッティングばっかりしていたので、自分に対してむかついていたというか、端から見たら相手を意識しているように見えるようなバッティングだったと思うので、自分にカツを入れてじゃないですけど、そういう気持ちでやりました」
五回無死一、二塁、吉田がソフトバンク・前田純の失策で出塁する
―本塁打は勝利につながる一本だった
「そうですね。試合の展開的にも、北山さんもランナーを出しながらゲッツーでしのいだり、最少失点でしのいだり、すごい粘りに粘っていて、それで1点返されてというところで、その次の1点がどっちに入るかでだいぶ展開が変わってくるところでの一本だったので、すごく個人としてもチームとしても貴重な、大きい一本だったなと思います」
―思い出に残る一発になったか
「自分らしい、逆方向へのホームランだったので、あっちに打っておけば、あんまり崩れないというのは自分の中である。変に引っ張ったホームランより、ああいうホームランの方が良かったなと今、思っています」
―自主トレでDeNAの宮崎に弟子入りして、それが実った
「そうですね。(宮崎)敏郎さんは、技術的なところも、もちろん教えていただきましたけど、自分が今までモヤモヤしていた、さっき言ったような手先が器用な分、当てにいったような打球が増えてしまうことだったり、仕掛けられるタイミングでも仕掛けずにポイントを入れて打ってしまうというところだったりを相談した時に、『それができるのはおまえの特徴だから、それができない人もいるから、全部2ボール、3ボールで仕掛けて長打を打つ必要って別にないんじゃない?』ということを言っていただいた。ハッとしたというか、なるほどなと。そういう考えがなかったので、すごい自分のバッティングに対してポジティブに考えられるようになったので、そういった面はすごく良かったです。一番はトレーニングとか、そういったところを見ていただいたので、自主トレもすごく生きたかなと思います」
―本塁打の後、新庄監督から言葉はあったか
「おめでとう、ナイスバッティングと言われました」
七回、ソロ本塁打を放った吉田(右)を迎える新庄監督
―レギュラー争いは熾烈(しれつ)。どうアピールしていくか
「毎日、毎日がアピールの日々だと思うので、その中で我欲が出すぎてしまってもチームに迷惑がかかる。そこを良いあんばいでじゃないですけど、自分がアピールすることもそうですし、試合の展開によっては自己犠牲も大事ですし、そういったところで貢献できたらなと思っています」
―ヒーローインタビューでは笑いを取る場面も。緊張はなかったか
「はい、緊張はないです」
―もう1周したかった、というコメントは考えていたのか
「いや、考えていないんですけど、行く前に矢沢が、『おまえ、面白いこと言えるんだろ?』みたいに、あおってきたので(笑)。ここで変に面白いことを言ったら、今後の自分にプレッシャーをかけちゃうから言わないつもりだったんですけど、なんか勝手に言っていました(笑)」
―ファンには、そういうキャラだと思われそう
「やっちまったっすね(笑)」
―印象が変わったファンもいそうだが、本来は面白いことを言う性格か
「結構、ボケに対して鋭く突っ込んだり、逆にもっとしょうもないことを言ったり。まんちゅう(万波)とかもそうですし、ジェッシー(水谷)もそうですし、自分たちの世代はすごく多いので、水野にしろ奈良間にしろ、それこそ矢沢にしろ、たくさんいるので、そのへんでいつも、しょうもないことを言い合っている。あんまりそういうのはプレーでは感じられないかなとは思いますけど、そういうことはよくしています」
ヒーローインタビュー後、グラウンドを回り、ファンに手を振る吉田(左)