【一問一答】家泉怜依が決勝弾 初のお立ち台に「アドレナリンがめちゃめちゃ出た」

■J2第8節 札幌1-0徳島(4月5日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
―今季初勝利
「負けが続いていて、見ていてあまり面白くない試合をしてしまっていた。きょうがどうだったかは分からないけど、勝てて良かった」
―決勝弾を振り返って
「時間がなかったので(前線に)上がって点を取りに行こうと思っていた。(長谷川)竜也くんは良いボールを蹴るので、一発いってやろうと思っていた。良いボールが来て、決められて良かったです」
―決めた瞬間の気持ちは
「前の試合(甲府戦)も点を取れなくて、前よりも、よりゴールへ向かっていた。点を決められずにあの時間だったので、より嬉しかったです」

―プレドで初のお立ち台。1万2000人の大歓声は
「アドレナリンがめちゃめちゃ出たので緊張はなかった。気持ち良かったです」
―今季初の無失点ゲーム
「前半は僕のミスから相手にボールを取られてシュートまで持っていかれた。ああいうところは修正したい。ミドルを何本か打たれたけど(仲間が)止めてくれた。僕らがファーを切るところは、今までよりもできていたと思う。修正するところはあるけどゼロで抑えられたのは良かった」
―前半から球際が激しかった。意識の変化は
「相手のFWが速かったので、潰さないと相手の得意な形をつくられる。そこは(西野)奨太と話をしていた。自分たち2人でチャレンジ&カバーをすればピンチにはならないだろうと思っていたので、(球際で)強く行くことを意識していた。今まではボランチとの距離が遠くて、その間を使われることも多かった。ビビらずにラインを上げて、その空間を潰そうという話もしていた。きょうは上手くいったと思います」

―両軍入り乱れる異様な空気もあった
「ジャッジが曖昧で、納得いかない部分は相手チームにもあったと思う。僕らはプレーと関係ないところでいってない。プレー中のファウルでも納得いかないことはあるけど、これまではファウルするところまでも行けてなかった。今回の試合では、その(ファウルになる)距離感で守備ができた。ファウルを取られるのは仕方ない。奪った後にファウルをされても自分のボールにできていればいい。自分達の悪いプレーは出てなかったと思う」
―前節の試合後に監督から戦えてない姿勢に対して指摘があった
「(今回は)セカンドボールもほぼ拾えていたし、前であれだけ競り合ってくれたら、自分達も狙いがハッキリする。ビビらずにいこうと話をして、それが上手くいった」
―本拠地のサポーターの前でようやく勝てた
「毎試合、あれだけの応援をしてくれて、本当に心強い。これだけ勝ててなくても、あんなに集まってくれた。応援してもらって、きょうは勝てて、恩返しできたかな」

―次節は連勝が掛かる
「きょう勝ってもそんなに順位は変わらないし、勝ったからオッケーではない。1回も負けられない気持ちで、連勝を続けたい。あしたからも修正、改善をしていきたい」
―敵将が札幌の球際の強さを称賛していた。要因は
「今までの試合も前から強く(プレスに)行っていた。そこと僕たちの距離感が悪くて、裏やサイドを一発のパスで使われることにビビっていた。そこでビビらずに自分達でラインコントロールをして、前の選手が行けるようコンパクトになることを意識して臨んだ。球際に行けば、勝てる選手が多い。そこの距離を考えてやれたことが大きいかな」
―西野、中野とのコンビネーションは
「(西野)奨太は守備で強くいける。きょうもチャレンジ&カバーがハッキリしていた。ピンチは何回かあったけど、FWに当てられてからのピンチはなかった。奨太とは初めてですけど、めちゃめちゃ良い選手なので本当にやりやすかった。僕がやりやすいように奨太とコジくん(中野)がやってくれた」

―長谷川からのクロスを決めた
「去年のルヴァンでは、僕が触れなかったけど、そのまま入ったシーンがあった。ああいうのを練習から狙っていた。ボールを持ったときに絶対に来ると思ったので動き直したら、本当に狙い通りのポジションに来た」
―得点後には岩政監督も駆け寄ってきた
「みんな言ってましたね。全然、気付いてなかったです(笑)。嬉しくて周りが見えなかった。そしたらみんな来て、動けなくなりました」
―監督は90分通して選手と共に戦っていた
「前の試合も入りが悪かった。自分達のプレーに対して、プロとしてそんなプレーでいいのか? と言われていた。自分たちがプレーで表すことができたし、監督も必死に戦ってくれる。勝てて良かった」
―岩政監督が選手に喝を入れるのは就任以来、なかったこと