水野達稀が今季初の得点圏でタイムリー モチベーションを上げたいときに見る映像は―
二回1死一、二塁、水野が今季初打点となる右前適時打を放つ=撮影・小田岳史
■パ・リーグ3回戦 オリックス6-4日本ハム(4月6日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの水野達稀内野手(24)が6日、エスコンフィールド北海道で行われたオリックス戦の二回に右前適時打を放ち、今季初打点を挙げた。開幕から安打が出ず、苦しんできたが、チャンスにめっぽう強い男が本領を発揮し始めた。
前日に今季初安打を記録したばかり
1点を追う二回1死一、二塁。得点圏に走者を置いた打席は、今季初めてだった。5日に、18打席目で今季初安打をマークしたばかり。トンネルを脱出した勢いそのままに、カウント0-1から高島の外低めの変化球に食らいつき、しぶとく右前に運んだ。

一塁に到達し、走者の生還を見届けると、力強く拳を握った。この時点で同点。ベンチも盛り上がり「逆転された直後の攻撃でしたし、今まであまり打てていなかったですけど、得点圏は気合が入るので、チャンスで1本打てたのは良かった」と実感を込めた。
入団時から勝負強さを目標に
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アマチュア時代から身体能力の高さやパンチ力に定評があったものの、器用なタイプではなかった。プロに入ってからもそれは自覚していて「社会人時代から特別に打っていたわけではないですけど、なにか、ここ一番というときにいい結果が出ることが多くて。(目標は)勝負強いバッターと入団のときから言ってきたので、ここぞで頼られるバッターになりたい」と、理想像を描いている。
自身の好調時の映像見てモチベUP
今は試合本番に備え、モチベーションを上げる手段がある。「動画を見て気分を高めてから試合に臨みたい。僕は結構、そういうのに影響されるので」。お気に入りは自身の好調時のスイング映像で「去年のヒット集はめっちゃ見ます。カウント別にアプローチできているなとか(確認する)。横からとか、いろんな角度から見られるのがいい」と明かした。

新庄監督も認める攻守のキーマン
この日は守りでも見せた。七回に三遊間のヒット性のゴロをダイビングキャッチし、素早い送球でアウトにした。新庄監督も認める攻守に欠かせないプレーヤー。しびれる場面でこそ燃える水野は気持ちを前面に押し出し、連敗中のチームを奮い立たせる。