大学・社会人野球
2025/04/11 12:00

【’25ドラフト道産子有望株】①東京ガスの伊東佳希投手 名門で腕磨く150キロ右腕

東京ガスの伊東佳希投手=撮影・十島功

大学時代は広島入りした滝田と2枚看板

 今秋のプロ野球ドラフト会議で指名が期待される選手を先取りする「’25ドラフト道産子有望株」。第1回は東京ガスの150キロ右腕・伊東佳希投手(23)。星槎道都大時代は23年ドラフトで広島に入団した滝田一希投手(23)としのぎを削った。3年秋に無安打無得点を記録するなど、滝田と共にプロ注目投手として脚光を浴びた。しかし、4年時に調子を落としたことが響き、プロ志望届は出したものの、吉報が届くことはなかった。その後、社会人野球の名門・東京ガスに入社し、研鑽を積んでいる。主戦投手としても期待される2025年。チームを頂点に導き、プロ入りへの切符をつかみに行く。

星槎道都大時代の伊東(右)と滝田

 

都市対抗準々決勝で先発「予選とは全く別の雰囲気」

 キレのある真っすぐが、キャッチャーミットを何度もたたいた。球春が到来し、社会人野球のシーズンも始まっていく。昨年名門チームの扉をたたいた伊東は、順調に右肩上がりの成長曲線を描いてる。1年目から公式戦登板を果たすなど、経験を積むことができた。都市対抗でも準々決勝の明治安田戦に先発。2回2失点の結果だったが「予選とは全く別の雰囲気で、マウンドに上がっても本当に応援もすごいし、僕は純粋に楽しいなと思ってできた」と笑顔を見せた。

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 その一方で、一発勝負の予選はこれまでに味わったことのない緊張感だった。都市対抗二次予選初登板はHondaとの一戦。4-2の八回から2番手で登板し、1点を失った。「すごく緊張しました。2点差で入って1点取られて。もう1点もやれないというヒヤヒヤと、ここで負けたら不利なトーナメントに入っちゃうので、負けられないな」と重圧に打ち勝ち、リードを死守して試合を締めた。

社会人入りして新たな知識「伸びしろあると分かった」

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