前日８日の楽天戦（楽天モバイル）で、エース伊藤が完投勝利をマーク。この展開を試合前から〝予言〟していたチームメートがいた。

　思い返してみると、練習後に中継ぎ左腕の河野が「きょうは大海さんが完投してくれるでしょ」と話していた。その予感が的中し、９回を投げきり、チームの連敗を止めた。

　一夜明けたこの日、河野がきちんとした〝裏付け〟があったことを明かしてくれた。「ミヤさん（宮西）が去年くらいからずっと『連敗を止めるのはエースの完投』と言っていた。あと、大海さんを信じていました。さすがエースです。本当にすごかったですね」

　ブルペンで待機していたリリーフ陣は皆、同じ気持ちだった。「大海さんに勝ちを付けるためにも、自分で決着をつけた方がいいとみんな言っていましたね。６連戦なのでブルペンも助かるし」

　自身は２日のソフトバンク戦（エスコン）を最後に登板から遠ざかっている。「投げたい気持ちもあるし、リリーフは登板しないのが一番いいですから。先発が頑張っているので」。先発とリリーフ。役割は違えど、お互いにリスペクトし合っているのが、すてきだなと思った。