開幕投手・金村尚真 1軍での再会を願って大切にしているオリ輝星の〝置き土産〟
24年1月、元チームメートの吉田が置いていったグラブで投球練習する金村
オリックス戦の3戦目に先発予定
日本ハムは18日から敵地・京セラドームでオリックス3連戦に臨む。20日の3戦目に先発予定の金村尚真投手(24)は、プロ3年目で開幕投手に抜擢され、初完封勝利をマーク。大役を務めた上げた右腕は、長期のリハビリに励んでいる元同僚の〝置き土産〟を大切に使用している。
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「アイツ」が置いていったグレーのグラブ
オープン戦期間中、金村は練習でグレーのグラブを使っていた。施された刺しゅうには「18 吉田輝星」の文字。おととしまでチームメートで、オリックスにトレード移籍した同学年右腕のものだった。
2023年8月、グレーのグラブを使っていた吉田
「もらったというか、アイツがいなくなる時に(ロッカーに)置いていった。気分で使っています」。グラブの形が気に入り、愛用するようになった。
今でも頻繁に連絡 「手術する時とか、前向きでしたよ」
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ともにプレーしたのは1シーズンだけだったが、吉田とは鎌ケ谷で行動を共にすることが多かった。今でも頻繁に連絡を取り合っており、「手術する時とか、前向きでしたよ」。3月にトミー・ジョン手術を受けた際も、持ち前の明るさを失っていなかった。
昨季、新天地で50試合登板を果たした右腕は、リハビリの日々を送っている。グローブについて「輝星に、使っているよとLINEしました。喜んでいました。また、あげるよって」
24年1月、吉田のグラブを使い、鎌ケ谷で自主トレする金村
プロ初完封に祝福メッセージ
自身は開幕投手に指名され、3月28日の西武戦(ベルーナドーム)でプロ初完封を挙げた。登板前には「アイツ、何も言ってくれないですよ。冷たい男なので」と話していたが、試合後には祝福メッセージが届いた。
「連絡、来ましたよ。おめでとーって来て、ありがとうって送ったら、スタンプだけで終わっちゃいましたけど」。ちょっぴり寂しそうに明かした。
オリックス遠征時に開催される〝吉田輝星を囲む会〟
昨年はオリックスが北海道に来るたび、同学年の選手が集まり〝吉田輝星を囲む会〟が開催されていた。
それだけに、金村は「早く治ってほしいです。1軍で会いたいですね」と願う。チームは離れていても、切磋琢磨できるライバル、仲間であることに変わりはない。
2023年11月、鎌ケ谷での秋季練習の最後に一緒にウオーキングする吉田(左)と金村
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