万波中正 2試合連続弾で25歳イヤー最高のスタート 練習前にはあの〝新兵器〟もテスト
二回2死、先制の3号ソロを放った万波がチームメートとハイタッチ=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ2回戦 日本ハム8-2楽天(4月9日、楽天モバイルパーク宮城)
前日に続く一発は貴重な先制弾
日本ハムの万波中正外野手(25)が「6番・右翼」で先発出場。二回の第1打席で、先制ソロホームランをバックスクリーン右へと叩き込んだ。
今月7日に25歳の誕生日を迎えてから、2試合連続となる一撃。あくなき探究心を持つ背番号66が、新たな1年に向けて、絶好のスタートを切った。
口火を切った豪快弾 「最高の結果になって良かった」
「僕はすごく好き。打席でボールが見やすいと思うし、風景を含めてすごく好きな球場」。そう評する楽天モバイルパーク宮城の舞台で、この日も万波がスタンドへの美しい放物線を描いてみせた。
2死走者なしで迎えた二回の第1打席。「3人で終わらないようにという気持ち」で、楽天先発の辛島が投じた136キロを振り抜いた。大飛球は、バックスクリーン右へと着弾。「直球をしっかり捉えられた。最高の結果になって良かったです」と、大量8得点の口火を切った今季第3号に笑顔を見せた。

一時の不調から脱却 5試合連続H
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今季は先月29日の西武との開幕2戦目で猛打賞をマークしたものの、以降はなかなか調子が上がらなかった。14打数連続ノーヒットを記録するなど、一時は打率が1割台まで落ち込んだ。
それでも「前よりも、何をどうしようというのは日々、明確になってきている感はある。そこを少しずつ毎日、上達していくようにしていけば、良い結果は増えるかなと思う」と、下を向くことなく、着実に前進を続けた。その甲斐(かい)あって4日のオリックス戦から5試合連続安打。ホームランも3本出るなど、間違いなく調子は上向いている。
二回2死、先制のソロ本塁打を放った万波=撮影・宮永春希
うわさの魚雷バットを持参
この日の試合前練習では、万波が用意した〝新兵器〟がチーム内で話題となった。現在、大リーグで話題沸騰中の「トルピード(魚雷)バット」を持参したのだ。
「興味があるので、試したいなと思って」と、メーカーから取り寄せたうわさのバット。チームメートたちも興味津々だ。清宮やマルティネスは実際にそのバットでフリーバッティングを行い、気に入っていたそう。5月中に日本でも解禁となる可能性がある。いち早く挑戦する万波の向上心が表れたワンシーンだった。
さあ、ホームラン量産態勢へ
今月7日に誕生日を迎え、25歳になってから2試合連発だ。
「きのうは同点(弾)、きょうも先制(弾)。良いバッティングになったと思う。ああいう打球がもっと増えてくればいい」。ここからホームラン量産態勢に突入する。
