杉浦稔大の〝うんちく話〟~特別編~ 谷内亮太コーチのウィキペディアを作成せよ! 四字熟語で表すなら…
杉浦(左)の〝うんちく話〟コーナー第4回は特別編。谷内コーチからの指令に挑む=撮影・桜田史宏
思いがけないミッションに挑む
日本ハムの杉浦稔大投手(33)が得意の〝うんちく〟を披露するコーナーは今回、【特別編】をお届けする。1学年先輩で国学院大、ヤクルト、日本ハムで共にプレーしてきた谷内亮太内野守備走塁コーチ(34)から「俺のウィキペディアを作れ」と指令を受け、そのミッションに挑みます。現役時代、〝守備の名手〟として鳴らした同コーチについて、付き合いが長い道産子右腕ならではの視点で解説してくれました。
国学院大、ヤクルト、日本ハムで共にプレーしてきた杉浦(手前左)と谷内コーチ(右)
人物
「谷内さんといえば、ベースは真面目なんですよ。その真面目の中にいろいろコーティングされている(笑)。バランスがいいですね。真面目さと、ふざけるというか、堅すぎない部分が」

国学院大時代
「キャプテンだったんですけど、生き方がうまいっす。今もですけど(笑)。僕がまず覚えているのが入寮した時。新2年生になる谷内さんが案内してくれたんですよ。なんとなく分かると思うんですけど、先輩からも物事を頼まれやすい人。普通に、けだるそうに(寮の中を)案内してくれました(笑)。先輩感も出しながら。僕は当時、高校生。大学生はめっちゃ大人に感じる。それは覚えていますね。今、振り返れば、そういうのを任されやすい人だったのかなと。先輩からはイジられつつ、信頼されている。後輩に対しても優しいし、いい人だと分かっているから、〝ダル絡み〟される」
プレースタイル、選手としての特徴
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「大学時代はバッティングの人です。谷内さん、本当は打てる人なんですよ。守備もうまいですけど、大学時代は並です。守備は並を極めた人です(笑)。大学1年からサードで出ていて、谷内さんはサードが一番うまい。もちろんショートも守れますけど、ファイターズに来てから、うまくなりました。大学時代から、なんだかんだ良いところで打つのが谷内さん。(打順は)1番とか3番とか。コンタクトがうまいです。長打ではないです。当てるのがうまいです」
2022年9月4日の楽天戦、六回、楽天・西川の打球を横っ飛びで捕球する谷内
〝うんちく王〟らしく四字熟語で表すなら
「みんなイメージあると思いますが、本当〝凡事徹底〟ですね。単純な走るスピードとか肩の強さとか、飛距離とかは並なんですよ(笑)。並なんですけど、自分ができることをちゃんとできるのが最大の強み。それが一番大事ですね。監督だったら、それが一番使いやすい。(日本ハムでは)守備固めでよく出ていて、難しい役割ですけど、それができるのもすごいし。僕の中では(スタメンで)1試合出せば、どこかで仕事する。チームのために何かしら仕事をしてくれる人。進塁打とかバントもそうですけど、なんだかんだ1本打つイメージです」
2023年9月27日のロッテ戦、二回2死三塁、先制打を放つ谷内
まとめ
「なんだかんだ、ちゃんとしている人なので。(23年に引退して)選手からすぐ1軍のコーチになった。普通だったら戸惑うと思うけれど、谷内さんは特に上からの期待に応えられる人だと思います。ベースはいい人。大学時代の1個下の後輩が、こんなこと言える時点で人柄を物語っている。後輩も声をかけやすい。こっちが絡んだら、嫌な顔をせずに応えてくれる。だから、期待に応える男です」
2024年2月6日、春季キャンプで特守の合間にメモを取る谷内コーチ