ファイターズ
2025/04/10 16:50

《ハム番24時》4月10日

 

 長い年月を経て、福谷浩司が杜の都のマウンドに戻ってきた。前日9日の試合で2番手として六回途中から登板し、無失点ピッチングを披露した背番号41にとって、同球場での公式戦登板は、中日時代の2015年6月13日の交流戦以来、実に10年ぶりだった。

 試合前に話を聞いた際、「(仙台に)来ること自体がすごく久しぶり。新鮮な気持ちでできればなと思います」と語っていたが、この日の投球内容、そして4試合で1勝1H、防御率0.00という数字が示すとおり、新天地でのリスタートは、最高の滑り出しとなったと言えるだろう。

 移籍後初登板初勝利を挙げたベルーナドームや、次回の遠征先となるZOZOマリンスタジアムなど、中日時代は交流戦でしか試合の機会がなかった球場も多いが、「最初に1回、各球団の球場で投げさせてもらえるのは、どれも僕の中では新鮮なので。またこの年から、こうやって新しい思いができるのは、すごくうれしいことです」。プロ13年目で味わう新鮮な体験の数々に、胸を高鳴らせる日々を送っている。

 「チームが変わって、首脳陣が変わって、僕の新しい可能性を見出してくださっていると思う。好奇心というか、新しいことに対する気持ちで、今は毎日必死に食らいついています」。ベテランの域に入りながらも、飽くなき探究心でさらなる進化を目指し続けている34歳。新たなチャレンジの日々はまだ始まったばかりだ。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい