大﨑玲央が全体メニューに部分合流 「アイツを見たら…」〝不屈の男〟がリハビリの原動力に
全体練習に部分合流したDF大﨑が笑顔を見せる=撮影・宮西雄太郎
■4月10日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は10日、札幌市内で全体練習を行った。3月上旬に左ふくらはぎを痛めたDF大﨑玲央(33)が、この日から全体練習に部分合流。軽快な動きを披露し、順調な回復ぶりをアピールした。
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完全合流へ「あとは最後の部分」
明るい表情と振る舞いが、完全復活間近であることを予感させる。8対8ではフリーマン役を務め、テンポ良くボールをさばいた。練習を終えた大﨑は「全然、元気です。やっとか~、という感じ。再発しないよう慎重に、あえて長めに(復帰までの)時間を取っていた。あとは最後の部分を上げられたら試合に関わっていける」と穏やかな笑みを浮かべた。

大きなケガとは無縁のプロ生活を送ってきたが、節目のゲームを目前にアクシデントに見舞われた。今季のホーム開幕戦を翌々日に控えた3月7日。プレドで行われた全体練習中に、左ふくらはぎが悲鳴を上げた。診断結果は左腓腹筋腱膜損傷。シーズン序盤にチームからの離脱を余儀なくされた。
リハビリに取り組む深井の姿に刺激 「ケガをする前よりも…」
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当時を振り返る大﨑は「正直、気持ちは萎えた」と偽りのない心境を吐露する。落ち込み、沈む心を奮い立たせてくれたのは、すぐそばで懸命にリハビリに取り組む深井の姿だったという。
前十字靱帯(じんたい)断裂など両膝合わせて5度の手術を乗り越えた〝不屈の男〟は、今季も2月中旬に右太もも裏を肉離れし、苦しいリハビリの日々を送っていた。度重なる逆境を自力で乗り越えようとする深井の姿勢に、大﨑は強く心を打たれた。
「アイツがあんなにリハビリしているところを見たら、そんな(弱気な)ことを言ってられないし、それが原動力になった。言っても4~6週間。コンディションを上げられる機会だなって、ポジティブに捉えることができた。復帰したら、ケガをする前よりも良いコンディションになると思う」

自分達が目指すところはもっと上
負傷離脱している期間中に、チームは勝ち負けを繰り返しながら前に進み続けた。前節の徳島戦では後半アディショナルタイムに家泉の劇的V弾が飛び出すなど、クラブは浮上のきっかけを手にしつつある。
「今はチームが1つになってきている。徳島戦のような試合がベースになれば、チームはもっと良くなる。勝てない試合も引き分けに持ち込めると思うし、引き分けで終わりそうな試合も勝ちにつなげられる。ただ、大きな1勝だけど自分達が目指すところはもっと上。今に満足してないし、継続していければいい」
復帰が叶えば、勢い付くチームにさらなる色が加えられる。大﨑は「新しい風を吹かせます」と力強く宣言。頭に描くのは、逆襲のストーリーだ。
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