■パ・リーグ３回戦　日本ハム１０－０楽天（４月１０日、楽天モバイルパーク宮城）

　日本ハム・田宮裕涼捕手（２４）が１０日、３試合ぶりに「５番・捕手」で先発出場。打っては一回の左前適時打を含む３安打猛打賞を記録し、守っては先発の北山亘基投手（２６）を好リードした。攻守でチームの３連勝に貢献。試合後は「何もしていない。何もしていない」と謙遜しつつ「まあ、しっかりできて良かったです」とうなずいた。

「真っすぐがめっちゃ良かった」

　昨年からバッテリーを組む北山とは、久々のコンビだった。試合序盤から、最大の武器でもあるストレート中心の配球でガンガン攻めた。「教授のいい球を投げていければ。今日、教授は真っすぐがめっちゃ良かった。バッターが合っていなかったので、それを多投したかなって感じです」。

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　北山は２６歳の誕生日登板。ボールを受けた女房役の田宮も、〝バースデー勝利〟を意識していた。「さすがに誕生日だったので（意識は）ありましたね。プレゼント？　何もないです。勝利！」。一回の第１打席には貴重な追加点となる左前適時打。先頭で迎えた三回、七回には中前へはじき返し、援護というプレゼントを贈った。

金村、バギーとは青ミット　さて、この日使ったのは？

　今季からバッテリーを組む同学年・金村の要望もあり、青色のキャッチャーミットを作成し、バーヘイゲンと組む際も使っていた。一転、この日は黒ミットを使用。深い理由はないというが、北山とは「去年も黒だったから」とちょっとした配慮もあった。

調整遅れなんの！　開幕から打撃好調

　昨年１０月に右肘をクリーニング手術。リハビリで調整が遅れた影響もあり、オープン戦期間中は安打が出ない時期もあったが「打席に立ったらだいぶ良くなった」。３月中旬から調子を上げ、開幕からバットが止まらない。２年連続スタメンマスクとなった３月２８日の西武戦（ベルーナ）から、出場試合すべてで安打をマーク。「自分の打席を送るだけなので、気にしていないです」というが、その存在は大きい。

　昨季、キャリアハイの１０９試合に出場するなどブレーク。プロ７年目を迎え、頼もしさは増している。