ファイターズ
2025/04/13 14:00

《ハム番24時》4月13日


 先日、球団から届いたあるリリースが目に留まった。中継ぎ右腕の池田が、4月26日のロッテ戦(エスコン)で「親子でグラブづくり体験」を企画するという内容だった。子どもたちにものづくりの楽しさを感じ、道具を大切にする心を育んでほしい。長文のコメントも添えられていた。

 選手自らこのようなイベントを企画することは珍しい。本人にその思いをじっくり聞く機会があった。野球選手にとって、グラブはまさに〝相棒〟。どれだけ大切なものか、池田は身に染みて感じてきたという。故郷の佐賀を離れ、東京の高校に進学。「経済的に厳しい中、高校も大学も行かせてもらった。大変な中、野球をやらせてもらって、その時も道具を大事にしていました」

 高校野球で使用するグラブは、6、7万円と決して安くない。自身は高校入学時にミズノ社製の黒色のグラブを買ってもらい、ボロボロになるまで愛用。「大学まで使いました。ヘナヘナになりましたけど」と懐かしそうに振り返ってくれた。

 今回の参加対象者は4月26日の観戦チケットを購入している、小学生と保護者のペア25組50人。参加費は無料で、製作するジュニアグラブの費用は池田が負担するそうだ。リリーフ右腕の思いをあらためて聞き、記者も胸が熱くなった。

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