若林が日本列島を駆け巡る日々を送っている。マルティネスの登録抹消によって、楽天との３連戦に臨んでいた１軍に緊急招集されたのが、先週１０日のこと。「（連絡を受けたのは午後）３時ぐらいですね。東京にいたので、そこから慌てて（移動）という感じで。仙台駅に６時ぐらいに着いたので、試合開始後に室内でアップして」。もともと週末の仙台での２軍戦に向けて準備していた遠征用の荷物を手に、急ぎ現地まで駆け付けた。すると、六回から一塁手として途中出場を果たした。

　そして翌１１日午前には空路で北海道入り。西武との３連戦に臨んだ。さらに息つく間もなく、この日１４日には、１５日からのロッテ戦に向けて再び首都圏へと移動。わずか５日間で、直線距離にして計約１７００キロを飛び回る強行軍となっている。

　それでも「体は大丈夫です」と口にするなど、状態面は問題なさそうだ。

　「任されたところで結果を残すだけなので。とにかく自分のできることをしっかりやりたいなと思います」。今季初のスタメン出場を果たした１３日の試合では、悔しさを味わう場面もあったが、群雄割拠の二遊間争いに名乗りを上げるべく、千葉の地から巻き返しを図る。