エース・伊藤大海 7回3失点で今季2勝目も「欲を言えばもう1回、行きたかった」
今季2勝目をマークした伊藤=撮影・小田岳史
■パ・リーグ1回戦 日本ハム9-3ロッテ(4月15日、ZOZOマリンスタジアム)
味方打線の援護に感謝しきり
日本ハムの伊藤大海投手(27)が先発し、7回104球を投げて5安打3失点。味方が六回に一挙8点を奪って逆転するなど援護に恵まれ、今季2勝目をマークし「ありがたいですし、本当に感謝しかないです」と頭を下げた。
またも連敗ストップも「内容が悪かったです」
前回登板した8日の楽天戦では完投勝利を挙げ、チームの連敗を止めた。同じようなシチュエーションとなったが、試合後の伊藤に笑顔はなかった。
「状態は悪くなかったんですけど、先制点を取られたりだとか、その後も追加点とか内容が悪かったです」と反省しきりだった。

自分との戦いを猛省
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「どのボールが使えて、どのボールがダメなのか判断する前に一本、打たれてしまったのと、2点目も若干(ボールが)中に入ったのを逃さずライトに持っていかれた。五回(の失点)はバグっていました」
一回、ポランコに先制の右越えソロを献上。四回には2死二塁から山本に右前適時打を浴び、五回は2死から四球を出したのをきっかけに3点目を失った。「きょう、バッターと戦うよりも自分と戦っていたので、そこも反省点かなと」
四回を終え、悔しそうにベンチに戻る伊藤
逆転後の後半2回はパーフェク投!
それでも、試合をつくるのがエースだ。1イニング8点の猛攻で逆転してもらった直後の六回、ギアを上げた。「そこはしっかりしないといけなかったですし、五回は本当に自分でも訳が分からないくらいだったので、そこから修正できたのは良かったです」
六回、七回ともに3者凡退。「欲を言えばもう1回、行きたかったですけど、序盤の内容を見ても、行きたいと言えない内容だったので、またしっかり準備して」。7回を投げて104球と先発投手としての役割はきちんと果たした。
七回2死、ロッテ・小川から三振を奪ってほえる伊藤=撮影・岩崎勝
流れを引き継いだ後輩左腕
八回は仲の良いセットアッパーの河野にバトンタッチした。食事に行くことが多く「大海さん、友達いないし、僕も友達いないし(笑)」と言うかわいい後輩が、ゼロでつないでくれた。
助け合いの気持ちがあれば、チームは強くなる。