スパチョーク 2年連続〝おもてなし弾〟狙う「良い思い出をつくってもらう」
タイからアカデミー練習参加のため、来日中のチサヌポン(左)と記念撮影するMFスパチョーク。今季も〝おもてなし弾〟を決めてみせる=撮影・宮西雄太郎
■4月16日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
タイのチサヌポンが練習生で来日中
北海道コンサドーレ札幌は16日、札幌市内で第10節・藤枝戦(20日、プレド)へ向けて全体練習を行った。MFスパチョーク(26)は練習後、期間限定で札幌のアカデミー練習に参加しているチサヌポン・シラースワン(17)と交流。母国の有望株が観戦する次節で、ゴールを決めると力強く宣言した。
プレドへGO! 20日藤枝戦は「北海道新聞サンクスマッチ」
狭き門を通過したユースの有望株
タイの至宝が若き青年の夢を後押しする。チサヌポンは、昨年12月にバンコクで開催されたユース年代を対象とするセレクション「Consadole Attacker Search」に合格し、今月14日から21日までアカデミーの練習に参加中だ。
来日した母国の後輩と交流したスパチョークは「セレクションを開いてくれた札幌にすごく感謝している。将来性あるタイの子どもが日本のサッカーを見ることで、とても良い経験になる。今後もこういう機会をつくってほしいし、参加する選手もこの機に経験を積んでほしい」と、優しい笑みを浮かべてエールを送った。
チサヌポン(右)とティータイムを満喫したMFスパチョーク
昨年も母国の若手が観戦して1得点
最高のおもてなしは、ピッチ上での躍動だと自覚する。同企画が実施されたのは2回目で、昨年もタイから招待された若手選手たちが見守る4月20日・広島戦でシーズン初ゴールを挙げている。
「僕のキャラを壊さないで(笑)。でもゴールは決めるよ」
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2年連続となる歓迎の一発を期待された背番号7は「プレッシャーですね。チームのためにも、セレクションで来た選手に良い思い出をつくってもらうためにもゴールを決めたい」とニッコリ。チサヌポンから得点後のハートパフォーマンスまで求められると「僕のキャラクターを壊さないで(笑)。でもゴールは決めるよ」と力強く誓った。
藤枝戦へ向けて調整するMFスパチョーク。自身に憧れを抱くタイのサッカー少年たちのために次節の活躍を誓う
パワーを与える存在になりたい
過去にチャナティップも所属した札幌のタイ国内での人気は高く、スパチョークは自らの存在価値を認識している。
「僕もタイの選手が日本で活躍することに大きく影響された。逆に僕は今、日本でプレーしているのでタイの子どもに影響力やパワーを与える存在になりたい。札幌はタイにとって愛情深いチームの一つ。今後もタイの人が札幌を応援し続けてくれるように、僕がいなくなったとしても新しい選手が入ってくることを期待しています」
手渡す土産は勝ち点3。異国の地で夢を追う男は、いつまでも母国の少年たちの憧れであり続ける。
■スパチョークと交流したチサヌポン・シラースワン(17)
「スパチョーク選手は憧れの存在です。サッカーをするときに、いつも真面目で幸せそうにプレーしている。格好良くて、みんなのアイドル。自分もそのようなプロになりたい」
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