鎌ケ谷で松岡から、〝タレコミ情報〟をもらった。取材中、横を通り過ぎようとする松浦に目をやりながら「あいつ、久さん（武田投手コーチ）に怒られたばっかりですよ」。

　真相が気になり、そのまま高卒４年目左腕に聞いた。すると笑いながら「違う違う。怒られた〝ばっかり〟じゃないですから。オープン戦のときです」と、一部を訂正しつつ、大筋を認めた。

　原因は守備練習だった。「守備が下手くそすぎて、ノックでぽろぽろしていたら怒られました」。しかし、松浦に守備が下手なイメージはない。「そうなんです。僕、本当は結構、うまい方なんです」と、悔しそうな表情を見せた。

　投手陣のノックは、最年長と最年少がじゃんけんをして、勝った方からスタートする。松浦は最年少だったため、勝って先頭になる機会が多かった。「一番最初ってどういう打球が来るか分からなくて難しいんですよ。それで一回、エラーして怒られると、やばいやばいやばいってなっちゃって。去年からやっていたんですけど、今年は調子悪いです。（後ろに並ぶ先輩たちのプレッシャーも）ストレスです（笑）」。

　怒られたままでは、終われない。早期に１軍昇格を果たし、本来の守備力を発揮して、武田コーチを見返してもらいたい。