ファイターズ
二刀流の上原 大谷から金言もらった
投手と野手の二刀流に挑戦している日本ハムの上原健太投手(27)が22日、自主練習中の千葉・鎌ケ谷で取材に応じ、元チームメートのエンゼルス・大谷翔平投手(27)から助言を受けたと明かした。詳細は伏せたが、先駆者の心構えや考え方を参考にしながら、腕を磨いていく。
「自分が思っているより、シンプルかつ効率的」
経験しなければ、分からないことがある。試行錯誤しながら二刀流に取り組む上原はこの日、ブルペンに入り、捕手を立たせて直球のみ30球を投げた。投手としては順調で「打撃練習をしているからか、体のキレがいい。動けている感覚はあります」と相乗効果を感じ取っていた。
今月、LINEを通じて1学年後輩の大谷と連絡を取っていた。遠慮のない、率直な意見が聞きたかった。「技術面を聞いても仕方がないので、考え方だけ。どう考えてやっていたか。これについてどう思うか。そういう感じ」とやりとりの一端を紹介。文章を送るとすぐに返信があったという。
助言をくれた大谷に配慮し、詳細は伏せたが「ものすごく簡単に言うと、投手と野手という(分けた)考えではない」と受け止めた。練習も双方にプラスに働くよう工夫する必要があると、悟った。参考になるポイントが詰まっていて「自分が考えているよりはシンプルで、かつ効率的というか。そういう内容でした」とうなずいた。
オフは6対4の割合で野手と投手の練習メニューを組み、二刀流の土台をつくっている。当然、覚悟はできている。「(大谷の言葉は)一つの考え方として頭に置いて、まずはやってみようかなと思います」。仲間の温かい計らいに感謝しながら、過酷な修業を続けていく。(榎本真之)