【プレーバック・コメント付き】J2第10節 札幌2ー1藤枝
試合終了後、勝利を喜ぶ札幌イレブン=撮影・小田岳史
■4月20日、札幌・大和ハウスプレミストドーム

逆転勝ちでホーム2連勝
北海道コンサドーレ札幌は藤枝に2-1と逆転勝ちし、ホーム2連勝を飾った。前線の2人が得点し、前節からの配置換えが実った。勝ち点は12に伸ばしたが、順位は17位のまま。
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ここまで3勝6敗と波に乗りきれない札幌だったが、前節水戸戦で退場処分を受けたDF馬場晴也(23)が2試合出場停止になったこともあり、前節から大幅にフォーメーションを変えた。キャプテンのMF高嶺朋樹(27)を4バックのセンターバックに、DF西野奨太(20)をアンカーに起用。MF田中克幸(23)をトップ下に据えた。
まずは先制点を、というもくろみはあっさり崩れた。前半7分、セットプレーを起点に、こぼれ球を相手DF楠本に押し込まれた。先制して必勝パターンに持ち込むはずが、またも追う展開に。それでも同20分過ぎから敵陣に攻め込み、立て続けにCKを獲得。札幌の時間帯をキープし、主導権を握った。
同30分、ペナルティーエリア手前やや右から田中克が自慢の左足で直接FKを決めた。相手GK北村は右手を目一杯伸ばして触ったが、止めることはできず、1-1の同点に追いついた。
後半9分、FWアマドゥ・バカヨコ(29)のヘッドから決勝点が生まれた。これもCKが起点。左CKでキッカーを務めたMF青木亮太(29)からMFスパチョーク(26)、そして再び青木にわたり、ゴール前に詰めていたバカヨコへマイナスのクロス。高さを生かしたバカヨコが強く叩きつけて、ゴールネットを揺らした。
後半22分、得点を決めた2人が交代した。FW白井陽斗(25)と、この日32歳の誕生日を迎えたMF荒野拓馬を投入。同37分に3枚替えし、交代枠を使い切った。MF深井一希(30)が今季初の公式戦出場を果たした。
同39分、相手選手のラフプレーに対する判定に異議をとなえた岩政大樹監督(43)が警告を受けた。
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■勝ち越しのヘディングシュートを決めたバカヨコ
「(得点シーンは)練習通りにできた。狙い通りにできたので良かったです。ストライカーらしい点を決めたいけど、やっと点を決めて、勝ち点も取れたので、それがすごくうれしい。(金健熙の準備は)もちろん見えました。そろそろ出るのかなと思って、俺はもう最後だから思いっきりセカンドで打ってくれみたいな感じで、見事に思ったとおりに来て、すごくうれしい。(監督が指摘した水戸戦の振る舞いを振り返り)僕は落ち着いている人間なので、よっぽどのことではないと、僕の頭は爆発しないが、やっぱりリプレーとかいろいろ見たら、そう見えるなと。でも、そこまで僕は怒ってなかった。あの試合の次の日と1週間、練習を思いっきり頑張って、この試合も思いっきり頑張って、チームのために力になるように頑張ってました。(次節の大宮戦に向けて)僕らがあっちを怖がるより、あっちが僕らを怖がるぐらいの気持ちでいきたいと思います」
■この日32歳の誕生日を迎えた荒野は、後半22分から途中出場
「まずチームの勝利に貢献できてうれしいです。とにかく久々の試合なので楽しんでやろうと思っていただけです。こうやって誕生日の日にホームでサポーターの前でサッカーできるということに、感謝してピッチでプレーしようというのは心がけていた。(深井)一希も戻ってきてくれたし、本当に頼もしい仲間だと思いますね。一希と一緒にプレーする時間はすごく楽しかったですね」
(全6カット)
前半7分、藤枝・DF楠本(右から3人目)にゴールを決められ、ガックリする札幌イレブン=撮影・中本翔
前半30分、FKで同点ゴールを決めるMF田中克
後半9分、ヘディングで決勝ゴールを決めるFWバカヨコ(中央)
後半途中から出場したMF深井(手前)
後半、審判のジャッジに不服を表現する岩政監督
試合後、札幌サポーターから誕生日の祝福を受けるMF荒野(手前中央)