国内最大級のモエレ沼公園野球場が完成 元F戦士の佑ちゃんが始球式
始球式で見事な投球を披露した斎藤佑樹さん=撮影・西川薫
市内初の照明付き屋外硬式球場
札幌市東区のモエレ沼公園内に20日、市内で初の照明付き屋外硬式球場が完成し、オープニングセレモニーが行われた。始球式は、元日本ハム投手の斎藤佑樹さん(36)が務めた。同球場は27日の中学硬式リトルシニア春季全道大会から供用スタート。5月12日には春季全道高校野球札幌支部大会など各種大会で使用される。
日本最大級の両翼101.5メートル、中堅122メートルに生まれ変わったモエレ沼公園野球場
「北海道の野球のレベルアップに大きく寄与」
両翼101.5メートル、センター122メートルと国内最大クラスの市内第3の公営球場がついにオープンした。悪天候の影響で室内で行われたテープカットでは、札幌市の加藤副市長らがあいさつ。2015年から署名活動を行ってきた、北海道野球協議会の菅野光雄副理事長は「本日、北海道の都、札幌に初の照明付き硬式野球場が完成しました。社会人、大学、高校、中学生、小学生の若い選手たちにとって、より良い野球環境が提供されることとなり、北海道の野球のレベルアップに大きく寄与することは間違いありません。この球場が地域に根差し、多くの方々に愛される場所となることを心から願っています」とあいさつした。
テープカットを行った関係者たち
斎藤佑樹氏が引退翌日に行ったこととは…
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グラウンドで行われた始球式では、斎藤さんが記念すべき第1球を投じた。実は2021年の引退翌日、モエレ沼公園を訪れ、右翼後方にそびえ立つ山の上から、当時軟式だった野球場をカメラに収めていたという。「その時の野球場の写真はちゃんと残っていますが、そこから新たに素晴らしい野球場にリニューアルされたと聞いて、想像を超える野球場になったことに驚いてます。こんなブルペンや室内練習場ができて、野球人としてすごく嬉しい」と祝福した。
始球式に臨んだ、(右から)斎藤佑樹さん、加藤修札幌市副市長、道野球協議会の牧谷事務局次長
長沼町の野球場を再整備するプロジェクトに着手
また、自身も昨年から長沼町の野球場を再整備するプロジェクトを始動。5月に完成予定だ。「僕も今、北海道で野球場を造っていますが、子供たち、そして野球好きの大人のためにも、こうした野球場がたくさんできることは、すごく明るい未来につながるんじゃないか。これからもっともっと北海道から世界に羽ばたく野球人がたくさん出てきてほしい。僕もサポートする側に回ったので、ぜひ皆さんと一緒にやっていきたい」と大きな夢を思い描いた。
テープカットにゲストとして登場した斎藤佑樹さん