投打二刀流・柴田獅子 投手デビューで圧巻投球を披露 2軍首脳陣の評価は?
公式戦初登板を果たした柴田=撮影・中田愛沙美
■イースタン・リーグ5回戦 オイシックス8-2日本ハム(4月20日、鎌ケ谷スタジアム)
初陣で文句なしのピッチング!
日本ハムのドラフト1位・柴田獅子投手(19)が先発し、公式戦初登板。1回を投げて自己最速151キロをマークするなど、3者連続三振という圧巻デビューを飾った。
試合後のコメントにも大物感
野手としてすでに2軍で9試合に出場。投打二刀流に挑むドラフト1位ルーキーは、落ち着きを放っていた。
先頭・坂口を151キロ直球で見逃し三振に仕留め、続く小西は3球三振。3番・知念は空振り三振と、完璧な投球を披露した。鮮烈な〝投手デビュー〟に、当の本人は「結果のことはあんまり考えずに投げてたんですけど、本当に状態良く、良い球を投げれたなと思います」と淡々。「緊張とか全くないです」と笑みを浮かべた。

変幻自在のスライダー
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この日、投げた球種は真っすぐとスライダーのみだった。
「スライダーでも、1球種ではないので。曲がり幅を変えながらとか、やっていたので。それがうまくいったって感じです」。この日は5球スライダーを投じたが「別(のもの)ですね。見せるスライダーもあれば、ちょっと甘く入ってもいいスライダーもあれば、みたいな」と変幻自在に操っていた。
首脳陣も高評価 稲葉2軍監督「何か持っている」
堂々たるピッチングに稲葉2軍監督も「獅子くんすごいね。何か持っているんでしょうね。ブルペンでもずっと見ていたんですけど、試合になると、スイッチ入るんでしょうね。あの球、あまり見たことない」と、ほれぼれ。金子2軍投手コーチも「ストライクゾーンに投げられるのが彼の強み。3者三振は驚いていますけど、ストライクゾーンにしっかり投げられるかどうかはそんな驚きはないです」と評価した。

前途洋々の黄金ルーキー
プロ初マウンドで〝大人のピッチング〟を見せた柴田だが、今月18日に19歳の誕生日を迎えたばかりだ。「誕生日らしいことは全くしていないですね。自分から誕生日だと(チームメートに)言いに回ったぐらいですね。なかなか、あんま知ってる人がいなかったので。おめでとう(の言葉)で良いですよ。全然、モノとか大丈夫なので」とニヤリと笑った。
10代最後の年にも「そんな二十歳が嫌とかないです(笑)。年を重ねることはいいこと。もっといろんなことができると思うので」。さまざまな経験を積み、〝金の卵〟は大きく羽ばたいていく。