コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》彼が1.5列目で〝ふてぶてしいプレー〟をしてくれると…

次も勝てば降格圏とはオサラバ
藤枝に2-1と逆転勝ちして4勝目を挙げた札幌。4勝6敗の勝ち点12だが、順位はまだ17位。勝ち点12で10位から8チームが並んでいるためだ。札幌は得失点差が-7で、その中で一番下なのである。次に勝てばドーンと順位はアップし、降格圏とはおさらばとなる。
田中克が攻撃のアクセントに
前々節の水戸戦同様、先制点を奪われて苦しい展開になったが、またもMF田中克がセットプレーでビハインドの状況を打開してくれた。彼のキックが凄いのは分かっていたが、ここぞという時に力を出せるようになってきた。藤枝戦ではFWバカヨコとともに2トップで前線に入り、攻撃のアクセントとなった。
速さのあるFW白井ではなくキープ力のある田中克を前線に置いたのは、MF青木が一つ下がってボランチになったため、前で使ってバランスをとったのだろう。バカヨコはいまひとつ攻撃の起点にはなれなかったが、田中克はセンスを発揮していた。
自信が乗り移った直接FK
フリーキックの場面では少しコースが甘かったが、青木のブラインドもあって相手GKの手を弾いてゴールネットを揺らした。今までならゴールの外に弾かれていたキックだったが、ボールの質に威力があり、自信も乗り移っていたのだと思う。彼が1.5列目で、〝ふてぶてしいプレー〟をしてくれると、今後の巻き返しが楽しみである。