ファイターズ
《ハム番24時》4月22日

あまり見慣れないシーンだった。試合前の練習中、ファーストミットを手にした浅間が一塁でノックを受けていた。過去には内野に挑戦し、三塁や一塁を守ったことがある。
今季、一塁は野村を中心に清宮、マルティネス(現在は負傷離脱中)、郡司、若林、吉田が守ってきた。飽和しているようにも映るが、さまざまな状況をシミュレーションして、首脳陣が必要な備えと判断したようだ。
浅間が最後に一塁で出場したのは、2023年7月11日の楽天戦(エスコン)。それ以降はほぼ外野に専念してきた。本人も内野は頭になかったそうで「(1軍に)上がる時に『ファーストミット、持っている?』と言われて。以前、作ったものがあったので、持ってきました」と苦笑いで教えてくれた。
当然、専門外の守備は簡単ではない。「むずいっすよ。むずいっす。むずいのも分からないぐらいのレベルですから(笑)。そこは正直、知らねーよという話です。出たら全力でやります」。技術と経験値が不足していることは百も承知。ミスを恐れずに取り組もうと、腹をくくっていた。
限定的なオプションだとしても、出場機会が増えるのなら、大歓迎だ。「それ(使いたいと思わせる)ぐらい打っておけばいい話。良いことではあるので、とにかく準備しておくだけです」。なりふり構わない姿勢と、ギラギラした目が印象的だった。