【一問一答】万波中正 リーグトップタイ5号ソロ「ある種、原点に近いような取り組みを今、しています」
六回、万波がソロ本塁打を放つ=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ4回戦 楽天4-2日本ハム(4月22日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの万波中正外野手(25)が「1番・右翼」で先発フル出場し、リーグトップタイの5号ソロを放つなど、2安打1打点と気を吐いた。一問一答は以下の通り。
―8日にも本塁打を放った藤井から、また打った。前に打ったイメージがあったか
「まあ、状況がちょっと前とは違うので、前はあの(今回も打った)スライダーを狙っていましたけど、今回は追い込まれている中でという条件だったので、今回の方が良い対応だったかなと思います」
―反応で打った
「そうですね。うまく球に入っていけて、打てたかなという感じですね」

―粘ってファウルにして、球数を投げさせることが本塁打につながったか
「いや、別にファウルは(関係ない)。ヒットを打ちたいんですけど、結果的にファウルになって、最後は良い結果になって良かったですけど、粘って粘ってとか、ファウルを打ってというのは、そこまで意識していないです。なるべくボール球は振らずに選びたいし、それによってフォアボールとか、出塁できたらいいなとは思っているので、打席の中の意図はそんな感じです」
―難しいコースを捉えた。状態は上がっているか
「まあ、そうですね。状態が良いとはまだ言えないですけど、おっ、というようなスイングが練習でも試合でも少しずつ出てはいるので、それをどんどん結果につなげたいなと思いますし、そういうスイングを一振りでも多く、練習、試合を通じて出していけるようにとは思いながら日々、過ごしています。確実に良い傾向かなとは思うので。アウトも、前回の試合も外野フライが多かったですし、上がりすぎとかはありますけど、外野にしっかり打球速が出て、かつ角度が高い打球が増えているのはすごいポジティブなことなので、もうちょっとで、小さい差異がなくなってきたら、大きく結果が変わってくるんじゃないかなとは思っています」
―内野を強襲したヒットも、打球が速かった
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「速い打球を打つのは前提としてすごい大事なので。でも捉えられてはいますけど、角度がついていないのも良くないかなと。フライを打ちたいわけではないですけど、ゴロだと、あれだけ強い当たりでもシングルヒットなので、もうちょっと長打を打つには、角度がついたライナーだったり、いわゆるバレルゾーンにどれだけ速い打球を打ち込めるかだと思うので。まあでも、前進は間違いなくしているかなと思います」
―最近、八木コーチから指導を受けることは
「八木さんからは、よくタイミングのことを言ってもらえる。タイミングが遅れないようにというのは常々言われていますし、逆に早く(タイミングを)取りすぎて、動きが固まってしまうことも気を付けろと言ってもらっています。八木さんの場合は打ち方うんぬんよりは、球の待ち方(を教えてもらうこと)が多いので、チャンス、得点圏での心得とか、どういうタイミングで変化球を狙うのか、変化球を打つんだとしたら、泳いじゃうぐらいの感じで良いとか、そういうのは大いに役立っているかなと思います」

―助言がハマりつつあるか
「そうですね。(真っすぐと変化球)どっちもドンピシャで打ちたい欲があったんですけど、真っすぐより遅い球を打つのが、より前になるのは当然のことかなと、八木さんと話していて感じてはいるので、きょうのホームランがまさに良い例だったと思うんですけど、いろんな球に対応しなきゃいけない中で、遅い球をしっかり前で打つのは、すごい良い傾向かなと思う。少しずつそういう打席が出るように、まだまだ先は長いので、いかに良い打球だったり、良いスイングを多く出すかというところが大事になると思うので、500打席、600打席が終わった時に、良い成績だったなと言えるような、練習であり、試合でそういう打席を出す姿勢を続けていきたいなと思います」
―試合後は、ビデオを見たり、打ったりしているのか
「それは当然します」
―良かったスイングをもう一回、確認するか
「そういう意味合いではないですね。良いと思うスイングを少しでも増やせるように練習している感じです。試合ではバットを扱うので、スイングの量や数は大事だなと最近はまた思い始めました。今までは、1軍でずっと出るようになってからコンディショニングをメインに考えていたんですけど、反応でうまく打てる打席が減ってきている気がして。読みが当たって準備しているボールを打てていることは増えてきたかなと思うんですけど、逆に今まであった真っすぐを狙っていて変化球がうまく引っかかって打てたみたいなものが、すごい減っているような感じがして。そういう反応で勝手に出てしまうスイングは、バットをどれだけ振っているかが大事かなと思い出して、バランスを、コンディショニングにすごい振っていたんですけど、コンディショニングもやりつつ、トレーニングも強度をさらに上げて、バットを振る量も増やして。もう一回、18歳、19歳の時とまでは言わないですけど、なるべくトレーニングをいっぱいして、バットをいっぱい振ってという、ある種、原点に近いような取り組みを今、しています。でもいろいろ勉強して知識は付いていると思いますし、ただ振るだけだったという10代の時に比べて、かなり数多く振っても、意味のある練習が増えているかなと思うので、そう願って、とりあえず今は野球の道具を扱って練習をいっぱいすることをここ最近、意識し始めて、やるようにしています」

―状態に納得していない中で、リーグ最多の5本塁打
「まだまだですけど、それはすごい良いことだと個人的には思っていて、手応えを感じられない試合の中でも、数少ない良いスイングがしっかりホームランになったりしていることはすごい良いことだと思いますし、さっき言った、ほんのちょっとの差だと思うので、それが詰まったら、本当に一気にドカンといけるような気が自分でもする。フライアウトもそうですし、ヒットが少ないながらもホームランがしっかり出ているのもそうですし、全部がうまくいき始めた時に、自分自身に期待感を抱けるような感じではあるので、それはすごい前向きなことかなと思います」