道産子リベロ・山本智大 SVリーグ初代王者へ「1セット目の1点目から、エンジン全開で拾いまくる」

CSセミファイナル25日から
バレーボールの大同生命SVリーグ、チャンピオンシップ(CS)セミファイナルが、 Asueアリーナ大阪で25日からスタートする。レギュラーシーズン(RS)を1位で通過した大阪ブルテオンのリベロ・山本智大(30、江別市出身)が、今季のここまでを振り返りつつ、最終決戦への意気込みを語った。
SVリーグの初代王者を決める戦いに、東京、パリと2大会連続で五輪に出場した道産子リベロが挑む。大阪ブルテオンはシードで、セミファイナルがCS初戦となる。相手は、RS4位のジェイテクトSTINGS愛知。2戦先勝で、ファイナル進出チームが決まる短期決戦だ。「僕が1番大事だと思うのは、メンタルのコントロール。(RS終了からの)1、2週間でスキルアップは難しいので、体もそうですけど、メンタルをしっかり整えたい。勝ちに行く、絶対負けない、そういったメンタリティを一人一人が持つことでチームも良くなる。そこが鍵になるかなと思います」と力を込めた。
外国人枠が増え戦力差縮まった
RS最終戦で1位通過を決めたが、決して簡単なシーズンではなかった。今季から始まったSVリーグでは、昨年までのVリーグと比べ、外国人枠が増加。各チームの戦力差が縮まり、下位相手でも気が抜けない戦いが続いた。「今までだったら、どことどこが試合をしたら、こっちが勝つ(と決まっている)でしょ、というような簡単なゲームがあったのが、今回はそういった試合があまりなく、どこのチームも非常にレベルの高いチームばかりでした」と振り返る。
高いレベルでプレーし成長につながった

アタッカー陣のレベルも上がり、リベロには肉体的にも精神的にも負荷がかかった。それでも、山本は44試合にフル出場。困難もポジティブに乗り越えてきた。「非常に高いレベルの中でプレーできていること、そして外国人選手のスパイク、サーブを受けられる環境は、自分にとってプラスになりましたし、成長につながる大きなリーグだったと思います。(開幕前に)オリンピックがあり、難しいところもある中で、自分のパフォーマンスが出せた試合もあった。そこは良かったかな」
食事と睡眠の質を高め、体調管理に細心の注意を払ってきた。「まずは、当たり前のことなんですけど、3食、栄養の摂れる食事をすることと、しっかり睡眠を確保するところから、気をつけていました。野菜をたくさん摂って、試合前には炭水化物を意識的に食べたり、必ず毎日8時間は寝るようにしていました。例年は結構、体調不良になったりしていたんですけど、今シーズンは一回も体調を崩すことも、大きなけがをすることもなく戦えた。そこは非常に良かったです」と笑顔を見せた。