《SHINJOの信条》(前日の水野の交代理由について)ああいうプレーになるのが、僕は好きじゃないから

■パ・リーグ5回戦 楽天8-3日本ハム(4月23日、エスコンフィールド北海道)
―(試合後、自ら口を開き)
「(古林は)悔しいデビュー登板になったんですけど、すごい成績を残しているピッチャーでも、最初の登板でこうやって苦い登板になった大投手はたくさんいるので。古林にも言ったんですけど、この世界は切り替えが一番大事だから、時間を自分で決めて、それが過ぎたらもう切り替えてくれと。でも楽しそうだったね。マウンドでの表情も良かったし。初回に(清宮が三ゴロを失策し)ダブルプレーを取ってあげられなかったとこは、申し訳なかったなと思いますしね。ちょっと、(楽天の)村林くんが高めのむちゃくちゃボール球を振っていたので、もしかしたら、真っすぐと変化球の癖が何か分かられているのかなというところはあります。次の登板までにビデオをチェックしてもらって、それを修正していかないと。そんなにプロは甘くないので」
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―登録抹消せずに次の登板があるか
「あります」
―捕手を吉田にした意図は
「配球が良いし、ワンバンを捕るのもうまいし、気合の入り方も違うと思うので、試してみました。結局は、ダブルプレーを取っていれば、(六回に)4点取られるまで、良いコンビだったと思うので」
―六回まで投げ切らせたかったか
「いや、100球は超えさせたいなという思いがあった。100球投げられたところは、本人も自信になったと思うし、体力もありそうだし」
―緊張もあったように見えたか
「緊張してなさそうじゃなかった?」
―二回からの投球が続けば、今後も期待できる
「使えますよ。高いレベルのピッチャーだと思うし」
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―試合中に伏見と話をしていたが、古林のことについてか
「ううん。いやいや、あれは、きょうのバッティング練習が良かったんだけど、何を意識していたの?という話。しかし、吉田くんは(よく打つ)。(きょうの右方向への本塁打を見て)落合(博満)さんかと思った」
―四回、野村の右飛で二走の清宮が戻れなかった
「コーチにしっかり、しかってもらわないと。3点リードされていて。まあ、毎日毎日、コーチもいろんなことを考えて、どうやってエラーを減らしてミスを少なくするかということは言っているから、あとは本人がどう準備してプレーするか。あとはミスしたからといって硬くなりすぎると、大事にしすぎてまた(ミスをする)。きのうの水野くんもそうですけど、ミスが続いていたので、大事にいこうとすると、ああいう(22日の楽天戦で、五回に中島の遊ゴロを余裕を持って処理するも、内野安打にした)プレーになるのが、僕は好きじゃないから。思いっきりプレーしてくれたら。清宮くんなんか、思いっきりプレーしてエラーしていますけど、それはそれで。なかなか守備のセンスというのはそこまで急に伸びることはないんですよ。それは経験させながら、我慢して守らせることが成長させる一つのポイントになるので」
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―前日の水野の交代は、消極的な守備だったからか
「そうそう。あの(中島の)打ち方は、一番走りやすい打ち方で捉えているんだから、その体勢で分かるじゃないですか。足も速いということは分かっているにもかかわらず、大事にいった。きょうの山県くんなんか、パパーンって(素早く送球した)。あのプレーをしてほしい。ミスしたら、もう忘れてほしい。あそこでバーって走って、悪送球になりました、全然、問題ない。(前日先発の)伊藤くんだって抑えて、よし、と思ったところ。ピッチャーはそれを取り返してあげようと思ってやるんですけど、そこまでうまくいくことは少ないと思うから。すぐ(水野を)代えました。それをすることで、ほかの選手も見ているから、ああいうプレーはなくなるだろうというところですね」
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