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2025/04/24 17:00 NEW

山本拓実 2軍で新境地を開拓 金子コーチから授かった「ハッとするアドバイス」とは

19日のイースタン・リーグ、オイシックス戦で九回から登板し、3者凡退に抑えた山本拓=撮影・中田愛沙美

〝新スタイル〟確立へ着々

 2軍調整中の日本ハム・山本拓実投手(25)が新境地を開拓している。

 金子千尋2軍投手コーチ(41)の助言もあり、シンカーの投球割合をアップ。それに伴い、プレートの踏む位置を三塁側から一塁側に変更した〝新スタイル〟に手応えをつかんでいる。

本調子にはほど遠い防御率7.71

 大胆〝イメチェン〟のきっかけは、金子コーチの言葉だった。

 「ハッとするアドバイスって、なかなかないんですけど、久しぶりにそういうことを言われましたね」。中日から移籍して3年目の今季は開幕1軍入りを果たしたが、4試合に登板して防御率7.71。調子が上がらず、今月6日に出場選手登録を抹消された。

投球の幅を広げる落ち球

 最初の1週間はファームの遠征に帯同せず、鎌ケ谷での残留練習に参加していた。山本拓といえば、ストレートとカットボールのコンビネーションが持ち味。新たな引き出しとして提案されたのが、落ちる変化球だった。

 「シンカーをもっと使って良いよと。今までは落ちる球は空振りを取らないといけないイメージ。金子さんが現役時代に投げていたスプリットと僕のシンカーの球質が似ている。空振りじゃなくて、振らせてゴロを打たせるイメージで投げていたと。その1球で結果を出させるくらいの。それだったらストライクゾーンの中で強く投げるというイメージ」

「宝の持ち腐れ」だったシンカー

 投球割合は少ないが、シンカーは武器にしたい球種の一つだった。

 「ボールのデータはいいんですけど、なかなか使いづらい。宝の持ち腐れって言ったらアレですけど、もうちょっとうまく使えたらなと、ここ2、3年は思っていました」。金子コーチが後押ししてくれたことで、決心がついた。

新たな挑戦 勇気ある決断

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