《大宮戦前日》強い相手。僕たちは完全にチャレンジャー
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「去年からほとんどの試合に勝っている強い相手。僕たちは完全にチャレンジャーだなと思っています」
―前節で同点弾の田中克はセットプレーでも流れの中でも決定的な仕事ができる。監督はどのようにプレーを見ているか
「現代サッカーでどんどん少なくなっている種類のファンタジスタと呼ばれる選手だと思っています。選手たちにも伝えていますが、僕は小さい頃からロベルト・バッジョの大ファンで、そういう選手がサッカー界に残ってほしいという願いがある。先週の人選で最後に決断する理由になったのは、ファンタジスタをできるだけピッチに並べること。チェック、青木、田中克。この3人をフルで使う方法はないか? というのを先週の頭からトレーニングで組み合わせていた。その組み合わせの最適解が、最終的にこの立ち位置だろうとなった。そういう面では彼もその1人。そういう選手に献身的にプレーしてもらって、決定的な仕事もしてもらう。そういうチームに僕は一番ワクワクするし、見ていて面白い。鹿島ではそれをやりきれないところがあった。ここでは割り切ってやっていこうと自分の中で覚悟を決めてやっている」
―シーズンの中でこの連戦が持つ意味をどう捉えている
「短期間で勝ち点が大きく揺れ動く。(普段は)1週間に1回ずつで月に4試合しかない。2週間で4試合をこなすので、そこで大きくシーズンの流れが変わると捉えています。ただ、結局シーズンの佳境はまだ先にある。チームづくりをしっかりすることが大事だと思っている。先週から取り組むチームの形は、この選手たちに非常に合うと思っています。他のチームがやってないことでもある。そういう特異性を含めて、はまってくれれば後半戦に勝負をかけられる。うちのように監督が変わったチームは、短期間でたくさんの選手を使いますし、チームづくりの段階という面もあると思います」
―宮澤、深井らベテランが戻って来た。期待することは
「ゲームコントロールですね。ゲームマネジメントという言い方ができるかもしれません。90分間でいかにゲームをつくるかは経験値が非常に重要。分かっている若い選手がいたとしても、説得力が大事。彼らにはそれがある。特に今季のチームが抱えている問題の一つはゲームコントロールやマネジメントのところですから。青木を中央にしたのも、それが理由。そこにベテラン陣が入ってくれば、さらにやりやすくなる。試合が始まればサッカーは監督が介入できない。そういう選手がピッチ中央にいるのは非常に重要と捉えています」
【《平川弘のCool Eye》彼が1.5列目で〝ふてぶてしいプレー〟をしてくれると…】