田中克幸 心待ちにする盟友・谷内田との対決「サッカーでは負けないように」
2戦連発を狙うMF田中克(右)。高校時代のチームメートが在籍する大宮との一戦へ闘志を燃やしている=撮影・宮西雄太郎
■4月24日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
前節に同点のFK弾
剛柔一体の左足が、札幌の得点源になる。北海道コンサドーレ札幌は24日、札幌市内で第11節・大宮戦(25日、NACK5スタジアム)へ向けて全体練習を行った。前節の藤枝戦で同点FKを決めたMF田中克幸(23)は、全メニュー終了後もピッチに残りキックの精度を確認。元チームメートとの直接対決へ、静かに闘志を燃やした。
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札幌が誇るファンタジスタ

背番号14がボールに絡めば、得点への期待感は自然と高まる。札幌の誇るファンタジスタは、2試合連続ゴールを虎視眈々と狙っている。
「チームが勝つには、僕が決めればいい。個人として結果を残したいと思っているし、勝利のために逆算してしっかりプレーしたい」
帝京長岡高時代の盟友 「ちょくちょく連絡を取っているし…」
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高め合う存在が、自らの成長を促してくれる。大宮に所属するMF谷内田は、帝京長岡高の同学年。前節の今治戦で今季初のリーグ戦フル出場を果たすなど、売り出し中の若手選手だ。年代別代表にも選ばれていた盟友とのマッチアップは今節の見どころの一つで、その実力を強く認める田中克も対戦を心待ちにしている。
「非常に楽しみです。とても仲が良くて、ちょくちょく連絡を取っているし、タイミングが合えば会っています。この前のゴールの後も連絡が来た。母校の同級生や監督たちは、僕たちが同じピッチに立つのを楽しみにしてくれていると思います」

選手権で2年連続の上位進出に導く
天才肌のレフティーから見ても、谷内田の能力はずば抜けている。高校サッカー選手権大会では高校2年時にベスト8、3年時には4強進出を達成。若き才能たちはピッチ上で共鳴し、全国に名前を轟かせた。
「視野が広い。長短のパスやドリブルを使いながら、すごいところを見ているし、お互いに理解し合えるのでやりやすかった。味方にいればすごく助かる選手。周りから見ても『そこに出せるの!?』ってパスを通すことができる、技術の高いプレーヤーです」
互いを認め合い切磋琢磨
遠征先でも同部屋だったという2人は、互いを認め切磋琢磨を続けてきた。尊敬の念を交えて青春時代を振り返った田中克は、まもなく訪れる直接対決で親友を上回るプレーを披露するつもりだ。
「(高校2年時に選手権の)ベスト8で負けて、(谷内田)哲平が自らキャプテンをやりますって言ったことを鮮明に覚えています。1年間を通して自分と戦って、いろいろな葛藤がありながら頑張ってくれた。お互いのことが分かるしリスペクトしている。けど、サッカーでは負けないようにします」

「シーズンを通して一番のヤマ場」
上位チームとの4連戦。タフな日程で勝ち星を重ねれば、17位から一気にジャンプアップできる。「シーズンを通して一番のヤマ場。きつい戦いになると思うけど、ここで勝てればチームは一つにまとまる。目の前の1試合に全力を注いで、全部勝って終われたら上の位置までいける。チームのためにしっかり走ります」。若き名手の輝きが、浮上の鍵を握る。
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