ファイターズ
《ハム番24時》4月25日

開幕から1軍にいるメンバーとは少し違う。日焼けした顔が2軍での奮闘を物語っていた。玉井が開幕からおよそ1カ月遅れて昇格した。2年ぶりの1軍。昨オフから腕を下げた新フォームで勝負を懸けてきた。イースタン・リーグでは8試合に登板し、失点ゼロ。自力でチャンスをたぐり寄せ「それを目指してやってきたので、やってやろうという気持ちになりました」と静かに闘志を燃やしていた。
投球術はもちろんだが、多様な役割を担ってきた経験値は武器になるはず。ホールドシチュエーションに限らず、ピンチでの火消しやイニングまたぎ、ビハインドでのロングリリーフもこなしてきた。〝便利屋〟は望むところで「どういう役割になるか、分からないですけど、自分の球をどこでも、いつでも投げられる準備はしたい」と腹をくくっていた。
腰を負傷した影響もあり、昨季は1軍登板ゼロにとどまった。ただ、仲間と接する姿は自然で、ブランクは全く感じさせない。「いつも通りの感じでみんな楽しそうで良かったです」と明かした通り、なじんでいた。
ここで記者が気になったのは、兄貴分として慕っている宮西のリアクション。励ましの言葉をもらったのか、玉井に聞いたら「宮さんはいつも通りの冷たい感じでした。本当は一番うれしいくせに」と苦笑い。ミヤタマの関係性は、やっぱりブレない。