ファイターズ
2021/12/24 14:35

五十幡 盗塁王取るぞ

母校の佐野日大高を訪れた五十幡(中央)が、国生生徒会長から花束を受け取る。右は渡辺校長

 日本ハムの五十幡亮汰外野手(23)が23日、シーズン報告のために訪れた母校の佐野日大高で取材に応じた。22日にはノンテンダーになっていた西川遥輝外野手(29)の楽天入団が発表された。来季、尊敬する先輩との“競走”を制し、盗塁王に輝くことを誓った。

「遥輝さんに負けないように」

 リスペクトしていた先輩と敵対することになる。今季を含めて4度、盗塁王を獲得した西川の実績は並大抵ではない。それでも、中学時代に短距離日本一となり、足に絶対の自信を持つ五十幡は「盗塁王は譲れない。遥輝さんに負けないように頑張りたい」と闘志をたぎらせた。
 1年前にドラフトで2位指名を受け、日本ハムに入団が決まると、西川の走塁技術や考え方に強い関心を持ち、教材にしてきた。直接、教えを請う機会は少なかったが「独特な考え、センスが素晴らしい方。見て学ぶことが多かったですけど、どのカウントで行くとか、スタートの切り方がすごく勉強になりました」と感謝した。
 ルーキーイヤーの今季は度重なるけがの影響もあり、出場27試合、9盗塁にとどまった。ただ、広い守備範囲、強肩を含め、高い能力は折り紙付きだ。このオフに新庄監督から4番候補として指名されるなど、大きな期待を寄せられる。
 2021年のパ・リーグ最多盗塁は「24」で4人が並んだ。ただ、五十幡が見据える基準は次元が違う。「盗塁は70、80個を目指す。高い数字を目標にしてどんどんチャレンジしていきたい」。けがなくシーズン完走したとき、この数字は現実味を帯びる。(榎本真之)

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