浅間大基 今季1号は初球先頭打者弾 2日前に1号を放った後輩に対抗
一回、先頭の浅間が先制のソロ本塁打を放つ=撮影・小田岳史
■パ・リーグ3回戦 ロッテ2-1日本ハム(4月25日、エスコンフィールド北海道)
今季初の1番スタメンで大仕事
日本ハムの浅間大基外野手(28)が1番でスタメン出場し、一回にオースティン・ボス投手(32)から今季1号となる初球先頭打者本塁打を放った。
一振りで相手の出はなをくじき「初めて対戦するピッチャーでしたけど、なんとなく頭の中でイメージして、自分からスイングを仕掛けていこうと。思ったより伸びたな、という感じです」と好感触を口にした。
一回、先制のソロ本塁打を放った浅間(右)
経験豊富なプロ11年目 「すんなり入れたかな」
外低めの直球を強振した。打球は伸びて、中堅左のスタンドまで届いた。今月19日に1軍昇格し、出場5試合目で飛び出した待望の一発。今季初の1番起用にも驚きはなく「若い時から結構、経験している打順だったので、特にストレスなくというか、すんなり入れたかな」と涼しい顔で振り返った。
元気いっぱいのあのプレーヤーを意識
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
本拠地の歓声を浴びて、ダイヤモンドを一周した後、球団広報を通じて「奈良間にホームラン数、追い付きました」と、ちゃめっ気たっぷりにコメントした。
一緒に食事に出かけるなど、親しい間柄の後輩は23日の楽天戦(エスコン)で一足先に1号を放っていた。ひそかに刺激を受けていて「奈良間が打っていたので。その時に先を越されたという話をしていて、すぐ並べたので、次は追い越せるようにやりたいです」と対抗心を燃やした。
一回、先頭打者ホームランを放ち、ほえる浅間=撮影・岩崎勝
キャンプも開幕も2軍スタートだったが…
2月の春季キャンプは2軍スタートで、開幕1軍メンバーにも入れなかった。青写真は崩れたが、腐らなかった。テーマは原点回帰だ。
「悔しかったですけど、引きずっても仕方ない。ファームでは野球をうまくなろうと、純粋にその気持ちに戻って。うまくなるためにどうすればいいのか、コーチと相談しながらやっていました」
ファームで打率.297の3本塁打
目先の結果に執着するよりも、プレーヤーとして一段階、レベルアップするためにはどうすればいいのか―。自問自答しながら打撃の構え、タイミングの取り方、目付け、狙い球の絞り方など項目別に見直して精度を高めた。結果的に2軍戦で打率.297、3本塁打をマークし、1軍から招集の声がかかった。
一回、先頭打者弾を放った浅間(手前右)を迎える日本ハムナイン
反省も忘れず前を向く
まだまだシーズンは長い。この日は、六回無死一塁で送りバントを失敗する場面もあり「サインなのでしっかり決められるように」と反省した。
フラストレーションのたまる最少点差での惜敗。浅間はショックを振り払うように「次は勝ちにつながるような一本を打てたら」と、ファンと喜びを分かち合う瞬間を強く望んでいた。