悩める助っ人・レイエスが決勝アーチ 支えてくれた仲間に感謝「このチームを選んだことに全く後悔はない」

■パ・リーグ4回戦 ロッテ1-2日本ハム(4月26日、エスコンフィールド北海道)
みんながいいマインドにしてくれた
日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が「7番・DH」で先発出場し、七回に勝ち越しのソロ本塁打を放った。試合中には球団を通して「一人ではありませんでした。チームメート、監督、コーチ、トレーナー、チームスタッフ、みんながポジティブな声かけをしてくれて、いいマインドにしてくれました。ファイターズの全員に感謝です」とコメント。来日2年目を迎えた助っ人の熱い思いが込められていた。
決勝弾で感情爆発
1-1と同点に追いついた直後の七回2死。ロッテ先発・小島の投じた初球135キロを迷うことなく振り抜いた。打球が右中間スタンドへ飛び込むと、バットを放り投げて、喜びを表現。ベンチでは新庄監督ら首脳陣、チームメートと熱い抱擁を交わし、感情を爆発させた。
「すごく最高でしたね。このオフシーズン、契約を延長してから、ファイターズ以外に戻る気はなかった、ファイターズを選んだことは全く後悔していないと何度か言っていると思うんですけど、今日の試合はかなりそれが色濃く出た試合かなと思っています。かなり状態が悪かった中でも、ポジティブにポジティブに考える方法をチームメート、スタッフ、全員が言ってくれたので、このチームを選んだことに全く後悔はないです」

選手会長、監督、コーチらが声掛け
今月4日のオリックス戦(エスコン)以来となる一発。なかなか調子が上がらず、思い悩む日々を乗り越えられたのは、仲間がいたからだ。選手会長の松本剛は、ひどく落ち込む助っ人を見かねて「長いシーズンだから。あんな技術あるから打てるでしょ」と励ましてくれた。

この日の試合中、新庄監督は「どんな結果でも野球というスポーツを愉しめ」と声掛け。三振数を減らすため、このオフから2ストライクアプローチの練習に取り組んでいたが、八木打撃コーチは「そのアイデアは悪くないけれど、タイミングが全体的にズレるかもしれないから危険だぞ」とアドバイスしてくれた。