「良い見せ場をつくれた」野村佑希が子供たちに勝利の歓喜プレゼント
七回無死、同点本塁打を放つ野村=撮影・松本奈央
■パ・リーグ4回戦 ロッテ1-2日本ハム(4月26日、エスコンフィールド北海道)
値千金の同点ソロ&猛打賞
目覚めた主砲がチームに4試合ぶりの白星をもたらした。「4番・一塁」で先発出場した日本ハムの野村佑希内野手(24)は、二回の第1打席で、16打席ぶりとなる左前打をマーク。続く打席でも右前打を放つと、七回の第3打席では、同点に追い付く第4号ソロをレフトスタンドへとたたき込んだ。野村の猛打賞の活躍でチームは今月11日以来となる本拠地・エスコンでの勝利を記録。ゴールデンウイーク(GW)初日に来場した3万人超のファンを喜ばせた。
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一撃で重苦しいムード吹き飛ばした
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前日25日の初回に1点を奪ってから、14イニング連続でスコアボードに「0」を刻み続けていたF打線。ロッテ先発の小島に六回まで散発3安打と抑え込まれ、球場内に漂っていた重苦しいムードを若き4番打者が一撃で吹き飛ばしてみせた。

「長打が必要だな、と感じていた。カウントが整ってきたら、ある程度強く振っていこうと思いながら打席に立っていました」という七回の打席。カウント3-1から小島が投じた145キロを振り抜くと、高々と舞い上がった打球は、大きな弧を描いてレフトスタンドのブルペンへと着弾。ゼロ行進が続いていたチーム、そして野村自身にとっても今月1日以来となる待望の本塁打が、大事な場面で飛び出した。「感触は良かったんですけど、上がりすぎて、ちょっと上に打球スピードが出ている感があったので、どうかなと思いながら見ていました。届いて良かったです」と、貴重な同点ソロを振り返った。
七回無死、同点本塁打を放ってベンチの松本剛(左)に迎えられる野村(左から2人目)
追い込まれてからの打撃に工夫
4月20日のオリックス戦(京セラ)の第2打席で左前打を放って以降、15打席ノーヒットが続いていた野村。だが、「不安はありましたけど、相手があることなので。良いプレーをされたりした場面もあったので、へんに変えることなく」と、培ってきた土台の部分はブレることなく貫き通し、その一方で「追い込まれてからのバッティングだったりは、工夫はしていこうと思っていたので、その辺はうまく自分の中で調整しながらできたかなという感じです」と、柔軟に対応する思考も大事に。硬軟両方を織り交ぜて練習に励んできた結果が、この日の猛打賞の活躍へとつながった。
子供たちのためにも
GWということもあり、この日はお立ち台でのインタビュアーや場内アナウンスを少年少女たちが務めるなど、多くの子供たちが球場へと足を運んだ。「楽しみに来てくれていると思うので、良い見せ場をつくれて良かったなと思います」。目覚めた野村がファンに多くの白星をもたらす〝黄金週間〟にしてみせる。
キッズインタビュアーの質問に答える野村
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