背水覚悟の水谷瞬が今季初マルチで1打点&初盗塁 登場曲は期待に応えるあの曲

■パ・リーグ5回戦 ロッテ5-3日本ハム(4月27日、エスコンフィールド北海道)
ここから大暴れの予感
「2番・左翼」で先発出場した日本ハムの水谷瞬外野手(24)が、5打数2安打1打点1盗塁と活躍。故障で出遅れ、1軍昇格後も14打数1安打と苦しんでいたが、停滞ムードを吹き飛ばす結果を残した。6球団が3.5ゲーム差の中にいる戦国パ・リーグから抜け出すための、起爆剤となり得る背番号53が、今後の大暴れの予感を漂わせている。
感謝の気持ちを感じられた1日
シーズン開幕から1カ月。ついに〝ジェッシー〟が、エスコンのスターティングラインアップに帰ってきた。今季初めて1試合を通して浴び続けた、本拠地のファンの声援に「本当にたくさんのファンが待っていてくれて、変わらず応援していただける。改めて感謝の気持ちを感じられた1日だった」と思いを口にする。

今季初盗塁も決めた
その思いに最初に応えたのが、2点を追う初回の攻撃だ。一塁走者が入れ替わる形での出塁だったが、4番・野村の打席で盗塁を仕掛け、二塁を陥れた。「2点取られてしまった後だったので、隙があれば次の塁、という意識を持っていました」。積極的な姿勢を見せて得点圏へと到達すると、野村の右前打で一気にホームへと生還し、反撃ののろしを上げた。
全部の打席で悔いなく終えられた
続く第2打席は三振だったが、五回の第3打席で中前打を放って8打席ぶりの安打を記録すると、七回2死一、三塁のチャンスで迎えた第4打席でも再びセンターへとはじき返して打点をマーク。「タイムリーもそうですけど、その前に1本出たところが、僕の中では良かったですし、1日通して全部の打席が、僕の中ではしっかり悔いなく終えられたと思う」と、安堵の表情を浮かべた。
19日オリ戦の本塁打から安打なく
昨季現役ドラフトで日本ハムへ加入し、交流戦MVPを獲得するなど大ブレーク。さらなる活躍が期待された今季だったが、開幕直前に左脇腹の違和感で2軍からのスタートに。今月18日のオリックス戦から1軍に合流し、翌19日には勝利を決定づける1号2ランを放ったが、安打はこの日までその1本しかなく、20日の試合を最後にスタメンから遠ざかっていた。
それだけに、5試合ぶりのスタメン復帰となったこの日の試合に対して、「きょうはいろいろな意味で意気込んで入った1日だった」と、不退転の覚悟で臨んでいた。