《長崎戦前日》今は地道に我慢強くというのがテーマです
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「守備の確認というか両方やりました。ボールを持っている方は攻撃ですし、ボール持ってない方は守備です。それがサッカーの常なので、どちらの練習をしたというつもりはない。3日間しかない中で2日間はリカバリーに充てましたので。きょうはどちらもやって、セットプレーもやりました」
―長崎とは沖縄キャンプでも対戦した。今、抱いている印象は
「大きくは変わらないです。昨年からやっているやり方ですし、選手もそんなに変わりませんので。キャンプの時から大きな変化はないと思いますが、お互いにけが人がいる状況の中での連戦。コンディション含めて、いろいろやり繰りする試合になると思います」
―相手はしばらく勝利から見放されている
「やりやすさ、やりにくさという観点で見ることはないです。勝ち負けが出た後にしかいろいろなことは語れない。状況をそのまま把握して、良い悪いと評価する仕事ではないので。起こる現象を想像して、こうなるかな? ってことに対しての準備をどうするか。その繰り返しです」
―連戦は総力戦になる。新しい力の台頭を期待するか
「最初の数節以降はメンバーを大きく変えずにやってきました。選手たちの感覚で序列と捉えることもあると思いますが、それが入れ替わるタイミングでもあると思います。これはどのチームもそう。連戦ということで、けが人は無理させられない。いろいろな選手がチャンスをつかんでいく中で、期待どうこうよりもプロサッカー選手として、それぞれが勝負してくれたらいい。僕はフェアに見ながら、彼らが成長するように競争させることしか考えてないです」
―団子状態で順位は16位。立ち位置をどう受け止めているか
「最初から言うように順位表を見てないので16位というのは初めて知りました。自分たちの勝ち点しか見てませんし、足りてないのは把握してます。残り30試合近くありますので、その中で自分たちが望む勝ち点に到達するためのトレーニング、メンバー編成を考えるだけです。リーグ戦は毎年同じこと。混戦かどうかの意味はなくて、稼いだ勝ち点で大体の順位は決まる。今のように試合数×1ぐらいしか取れていなければ残留争いになるし、×2になれば昇格争いになるだけ。他のチームの勝ち点、混戦かどうかはほとんど意味がない。勝ち点を見ながら残り5、6試合になったところで直接対決がどう、相手との対戦がどうってなると思いますが、それまではリーグ戦ってそういうものなので。トーナメント戦と違いますから、自分たちのことだけ考えていれば、おのずと順位は決まっていくので気にしないです」
―練習の最後の方に、選手たちに姿勢を求めていた
「言い方が難しいですが、これまでこのクラブで求められていたものと、現代サッカーで求められているもののギャップがある。それはいろいろな面で。北海道は陸続きじゃないので、良い意味でも悪い意味でも、ここのオリジナルが常識になってると感じている。サッカーはグローバルなので、世界に追いつきたければそれが遅れになってしまう。選手たちは成長や、日本代表、ヨーロッパに行くことを目指さなければいけないので、現実を伝えてあげないといけないと思っています。もう一つはタイミング的に4、5月はいろいろな意味で慣れが出てくる。トレーニング、僕との関係性、メンバー編成も落ち着いてくる。シャッフルされる状況がなくなって序列が決まってくる状況になったときにどういう振る舞いをするか。試合に出る選手は当然、やる気があります。そうじゃない選手は、選手としての日常を問われるタイミング。その日常の取り組み方ですね」
―大宮戦は内容が良かった。前節からつなげたいことは
「継続です。人生も同じですが、良い悪いを繰り返しながら右肩上がりになることが大事。結果が良かろうが悪かろうが、自分たちができたこととできなかったことを分析して、できることが増えてできないことが減れば、右肩上がりになる。それを冷静に考えることが大事。開幕戦の頃を想像すると、今の選手たちの姿は全然違う。勝った負けたでブレすぎないことが何よりも大事なので、シーズン頭からそういう発言を繰り返してきました。チームは成長していると選手たちに伝えながら、徐々に結果に結びつけていきたい。J2はイーブンで行っていても、どこかで大きな波をつくれたら上位に入っていけるリーグ。今は我慢強くチームをつくって、改善しなければいけないことを改善して、良いところを伸ばす。今は地道に我慢強くというのがテーマです」
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