【プレーバック】J2第12節 札幌2-2長崎

■4月29日、札幌・大和ハウスプレミストドーム
2点差追いつき意地の勝ち点1獲得
北海道コンサドーレ札幌はV・ファーレン長崎と対戦し、2-2で引き分けた。ホーム3連勝が懸かっていたが、先に2点を先行される苦しい展開の中で後半アディショナルタイム3分に追いつく価値あるドロー。意地の勝ち点1を獲得した。
札幌は前節の大宮戦から先発4選手が入れ替わった。ボランチは、前節の後半から出場して流れを変えたMF荒野拓馬(32)とケガから復帰して9試合ぶりに名を連ねたDF大﨑玲央(33)が務めた。
立ち上がりから攻守の入れ替わりが激しい展開となったが、前節の後半同様にボールも選手もよく動いた札幌が徐々に主導権を握っていった。
先に少ないチャンスをものにしたのは長崎だった。前半38分、左サイドでのパス交換から抜け出したMF増山がペナルテイーエリア内に侵入してゴール右に先制点。後半6分には左クロスからMFマテウス・ジェズスが札幌DF2人に挟まれながらも強引なヘッドで2点目を決めた。
札幌は同9分にDF中村桐耶(24)を投入。そのまま左サイドバックに入ると攻撃が活性化した。同11分にはボランチに入っていたMF高嶺朋樹(27)からの斜めに入ってきたパスを中村が敵陣ペナルテイーエリア左からワンタッチクロス。後半開始から2トップに入っていたFWアマドゥ・バカヨコ(29)が走り込んでそれをダイレクトで合わせるなど、攻撃に迫力が増していった。
1点を返したのは同31分。中村の左クロスを逆サイドのMF青木亮太(29)とDF髙尾瑠(28)が収め、青木が相手DFを1人交わして右クロス。低く速いボールだったがニアにいた荒野がヘッドで合わせ、そのこぼれ球をMF近藤友喜(24)が押し込んだ。
さらに札幌は同33分に負傷したDF西野奨太(20)に代わってMF原康介(19)を投入。高嶺がCBに落ち、ボランチに青木、原は左サイドハーフに入った。
敗戦濃厚だった同アディショナルタイム3分。右CKの流れからゴール前の混戦となり、ペナルティーエリア手前で家泉怜依(25)が競ったボールが相手に当たって長崎のゴール方向やや左へ跳ね返った。そこにすかさず反応したのがまたも近藤だ。相手GKよりも早く触って左クロス。信じて走り込んできた原が合わせて値千金の同点ゴールを決めた。最後まで粘り強く戦った札幌が、ホームで貴重な勝ち点1を手にした。
(全4カット)



