コンサドーレ
2025/04/29 17:30 NEW

【プレーバック】J2第12節 札幌2-2長崎

引き分けに終わり長崎の選手と握手を交わす札幌の選手たち=撮影・松本奈央

 

■4月29日、札幌・大和ハウスプレミストドーム

2点差追いつき意地の勝ち点1獲得

 北海道コンサドーレ札幌はV・ファーレン長崎と対戦し、2-2で引き分けた。ホーム3連勝が懸かっていたが、先に2点を先行される苦しい展開の中で後半アディショナルタイム3分に追いつく価値あるドロー。意地の勝ち点1を獲得した。

【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】

 札幌は前節の大宮戦から先発4選手が入れ替わった。ボランチは、前節の後半から出場して流れを変えたMF荒野拓馬(32)とケガから復帰して9試合ぶりに名を連ねたDF大﨑玲央(33)が務めた。

 立ち上がりから攻守の入れ替わりが激しい展開となったが、前節の後半同様にボールも選手もよく動いた札幌が徐々に主導権を握っていった。

 先に少ないチャンスをものにしたのは長崎だった。前半38分、左サイドでのパス交換から抜け出したMF増山がペナルテイーエリア内に侵入してゴール右に先制点。後半6分には左クロスからMFマテウス・ジェズスが札幌DF2人に挟まれながらも強引なヘッドで2点目を決めた。

 札幌は同9分にDF中村桐耶(24)を投入。そのまま左サイドバックに入ると攻撃が活性化した。同11分にはボランチに入っていたMF高嶺朋樹(27)からの斜めに入ってきたパスを中村が敵陣ペナルテイーエリア左からワンタッチクロス。後半開始から2トップに入っていたFWアマドゥ・バカヨコ(29)が走り込んでそれをダイレクトで合わせるなど、攻撃に迫力が増していった。

 1点を返したのは同31分。中村の左クロスを逆サイドのMF青木亮太(29)とDF髙尾瑠(28)が収め、青木が相手DFを1人交わして右クロス。低く速いボールだったがニアにいた荒野がヘッドで合わせ、そのこぼれ球をMF近藤友喜(24)が押し込んだ。

 さらに札幌は同33分に負傷したDF西野奨太(20)に代わってMF原康介(19)を投入。高嶺がCBに落ち、ボランチに青木、原は左サイドハーフに入った。

 敗戦濃厚だった同アディショナルタイム3分。右CKの流れからゴール前の混戦となり、ペナルティーエリア手前で家泉怜依(25)が競ったボールが相手に当たって長崎のゴール方向やや左へ跳ね返った。そこにすかさず反応したのがまたも近藤だ。相手GKよりも早く触って左クロス。信じて走り込んできた原が合わせて値千金の同点ゴールを決めた。最後まで粘り強く戦った札幌が、ホームで貴重な勝ち点1を手にした。


(全4カット) 

前半、シュートを放つMF荒野

 

後半31分、ゴールを決めて笑顔のMF近藤(左)

 

後半アディショナルタイム3分、同点ゴールを決めたMF原(中央手前)を迎える岩政監督(中央奥)

 

試合終了後、サポーターに挨拶して引き揚げる札幌の選手たち

 

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい