札幌ホーネッツ改め「フェザーホームホーネッツ」で2度目のクラブ日本一を狙う
就任5年目のホーネッツ岩原監督(左から2人目)とフェザーホームの千田CEO(同3人目)。両端は新ユニホームを着た選手=撮影・西川薫
新人8選手の歓迎会を開催
NPO法人北海道ベースボールクラブが運営する札幌ホーネッツは、3月1日から札幌に本社を置くハウスメーカーのフェザーホームとネーミングライツを3年契約で交わし、「フェザーホームホーネッツ」として各種大会に出場する。4月29日には札幌市内のホテルで、8人の新人選手の歓迎会を開催。元スキージャンプ選手で同社の千田侑也CEO(40)も激励に駆けつけた。
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千田CEO「新たな歴史つくる」
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社会人野球界では、極めて珍しいネーミングイライツ契約。千田CEOは「スポーツには人と人をつなげる力があると思っています。そして、地域に根付いたスポーツは、さらに周りの方をより強くつなげたり、気持ちを熱くさせるものがあるんじゃないかと、昔から思っておりました。フェザーホームホーネッツは、単なるスポーツチームというわけではなく、明るく元気に、そして気持ちを熱くさせてもらえるようなチームにしていきたい。希望の象徴みたいなチームを私自身目指していけたらいいなと、今回、ネーミンググライツ契約をさせていただきました。札幌ホーネッツには、歴史がたくさんありますけれども、名前は変わっても、この歴史を大切にして、ホーネッツ魂を持ちながら、新たな歴史をフェザーホームホーネッツでつくっていけたら」。大会には社員総出で応援に駆けつける計画も明かした。
監督が100人以上と面会して実現
就任5年目のホーネッツ岩原監督
昨年12月から、就任年5目の岩原旬監督(42)自ら企業巡りを繰り返した。その間、100人以上と面会した末に、知人を通じて千田CEOと運命の出会いを果たした。慣れ親しんだチーム名の変更には「正直、賛否両論ある中で、時代の変化とともに変えていかなくちゃいけないものがあるという認識を持っている。ホーネッツというチームを、この先5年、10年と維持して強化し続けるためには、企業と共に歩める何かをつくっていかなくちゃいけない。ただ、札幌ホーネッツをつくった方の思い、携わってきた方々の思いを忘れちゃいけない」と胸の内を明かした。
雪印・伊東大貴監督と幼なじみ
千田CEOは下川町出身。2014年ソチ五輪男子ジャンプ団体銅メダリストで、雪印メグミルクスキー部の伊東大貴監督(39)と幼なじみ。ジャンプの他にも一緒に少年野球をしていた時代があり、同じチームで千田CEOが4番で投手、伊東監督がサードで主将だった。
ジャンプに絞って活躍し始めると、名門の下川商高を卒業し、共に実業団ジャンプチームの土屋ホームに入社。五輪出場の夢を追いかけた。21歳と若くして現役を引退した後は、土屋ホームで常務取締役を務めるなど頭角を現し、4年前には独立して現在の会社、フェザーホームを創業した。
チームが活動することで宣伝になる
今回のネーミングライツ契約のメリットを千田CEOは「(ホーネッツの)選手、監督、コーチ合わせて約30人ちょっと。(チーム活動をする中で)本当にフェザーホームをみんなで広めるっていう営業マンが30人増えたような形。〝宣伝マン〟が30人増えるっていうのは一番のメリットですかね」。すでに札幌市内のモデルハウスに選手たちを招き、同社が販売する家を見てもらうなど、コミュニケーションを深めている。
都市対抗でも全国を目指す
チームとしての〝初陣〟は、5月24日に開幕する全日本クラブ選手権北海道地区予選。昨年2度目の2連覇を果たしたものの、本大会では初戦敗退した。岩原監督は「(地区予選)3連覇は最低目標」。その上で、2003年に初出場初優勝した本大会での2度目のタイトル獲得と、都市対抗北海道地区2次予選進出、さらにその先の東京ドーム切符をフェザーブルーに染まった新たなユニホームで目指していく。
選手にユニホームを手渡すフェザーホームの千田CEO(左)
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