《平川弘のCool Eye》今は勝ち点1でOKという状況ではない 現実的には目標を切り替えなければ
8年前の敵地・大宮戦の記憶
久々だったアウェーの大宮戦(25日、0●1)。8年ぶりだったらしい。私の記憶にはっきり残っているのはDF福森(現横浜FⅭ)が2発のFKを沈めて2-2で引き分けたゲーム(17年7月8日)。確か、途中交代で出てきたMFマテウス(現名古屋)が日本に来たばかりで、自分よがりのプレーを連発してボールを奪われたか、ペナ付近でファウル。アディショナルタイムだったと思う。
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それを福森が見事に決めた劇的なシーンだった。若きマテウスが酷く怒られ、喧嘩していたのを覚えている。あのマテウスが今のような選手になるとは思えなかった。自動昇格が難しくなっている札幌も若い選手が成長し、これから良くなっていくということなのだろうか…。
終盤に追いついた粘りは褒めたいが
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苦しんではいるが、力のある長崎とのホームゲーム(29日)は2-2のドロー。今シーズン初めての引き分けである。0-2から終盤に追いついた粘りはよく頑張ったと言いたいが、今は勝ち点1でOKという状況ではない。現実的には自動昇格からプレーオフへと目標を切り替えて戦わなければならない。
中3日の試合でメンバー変更
ケガから戻ってきたDF大﨑がボランチで先発した。大宮戦から中3日でのゲームということもあり、少しメンバーをいじってきた岩政監督。大宮戦で調子の良かったMF荒野もボランチで先発。前線はFWバカヨコではなく、FW白井を使った。
自分たちの良さを出せていなかった
大﨑に関しては前半で交代したが、まだこれからというパフォーマンスだった。これからも速さの部分でセンターバックではなくボランチで起用されるのでは? MF田中克が思ったほどボールに絡めず、ためをつくれなかったことで攻撃がノッキングした。白井も裏を狙ってはいたが、良さを出すところまではいかなかった。
得点のにおいを感じさせた2人
交代で入ったDF中村、MF青木はサイドを突破し、得点のにおいを感じさせた。現に青木のクロスは近藤の1点目に繋がった。バカヨコとFW金健熙を並べたことで、サイドからのクロスオンリーとなったが、長崎の1点目のように中から崩す連動もできないと、サイドだけでは突破できない。
流れに乗れずにいた原が決めるとは
同点弾を決めたMF原だが、つなぎをミスったり、なかなかゲームの流れに乗れずにいた。それが同点ゴールを決めるのだからサッカーは分からない。近藤のアシストが大きかったが、FWはとにかくゴールに向かって相手より前に走ること。バカヨコにも見習ってほしいシーンだった。
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