冬季スポーツ
稲川 逆転で北京切符獲る 女子500
スピードスケートの北京五輪代表選考会が29日、長野・エムウエーブで開幕する。本番を翌日に控えた28日は公式練習が行われ、有力選手が氷の感触を最終確認。帯三条高出身で、初の五輪出場を狙う稲川くるみ(大東文化大4年)は順調な調整ぶりをアピールした。
きょうからスケート代表選考会
若手の注目株、稲川が逆転での北京行きを目指す。「(けがを)克服して準備ができているので、どこまで行けるか楽しみ。今年の中では一番、良い状態」と完全復活を強調した。
今年8月の合宿中に腰を負傷した。W杯前半戦のメンバー選考を兼ねた全日本距離別選手権(10月、長野)に強行出場したが7位。代表入りを逃した。
以降は回復に専念し、年末の大一番を見据えて国内で調整。「ゆっくり時間をかけて、一から(フォームを)つくり直した」。現在は、W杯組と互角に渡り合える状態まで調子を上げている。
北京五輪女子500メートルの代表枠は「3」。すでに小平奈緒(35、相沢病院)が出場を決めており、残り2枠を今大会で争うことになる。W杯組に比べて厳しい選考基準をクリアする必要があるが、「自分にできることは、最善を尽くして成績を出すこと。結果を出すことに集中したい」と稲川。一レースに全てをかけ、最終関門を突破してみせる。(島山知房)