コンサドーレ
≪平川弘のCool Eye≫ したたかな「大人なゲーム」できず
ルヴァン杯準々決勝のFC東京戦は1勝1敗だったが、トータルスコア2―3で敗れた。第2戦を引き分け以上で勝ち抜けられた札幌だったが、したたかな「大人なゲーム」ができなかった。
FC東京は第1戦でベンチスタートだったFWのディエゴオリベイラ、レアンドロ、アダイウトンらを先発で起用し、フルパワーで臨んできた。それに対し、札幌は第1戦と同じメンバー。中3日でのゲームは体力的にも簡単ではなかった。おまけに序盤、DF福森が負傷し、並びを変更せざるをえないアクシデント。流れはFC東京に傾いた。
前半は0―1。札幌は1点を返して1―1とすれば、勝ち抜けできたが、1点が遠かった。開始早々の決定機にFWジェイが頭で決めてくれていたら…。14本もあったコーナーキックに福森がいれば…。それらは負け惜しみなので禁句。FC東京の鋭いカウンターを見ると、相手は2戦トータルでゲームプランを持っていたと感じさせた。札幌は目いっぱいで力負けした。
落胆している間もなく、きょうは中2日でC大阪とのリーグ戦。ACL(アジア・チャンピオンズ・リーグ)開催に伴い、日程変更となった。それからまた中2日で同じC大阪と対戦。難しいミッションとなる。
相手は監督が交代し、海外からMF乾も加入。ルヴァン杯4強入りで息を吹き返している。札幌はけが人が多く、相当やりくりしないと。メンタルの部分を強く押し出さないと厳しい。ジェイもきょうは先発では使えないだろう。(本紙評論家)