23年ドラフト超目玉 花巻東高・佐々木麟太郎が"ハムの恋人"
すでに高校通算50発 怪物1年生密着マーク
怪物1年生を密着マークだ! 日本ハムの吉村浩チーム統括本部長(57)は、来年秋のプロ野球ドラフト会議に向け、岩手・花巻東高の佐々木麟太郎内野手(1年)を徹底的に調査する意向を示唆した。佐々木はすでに高校通算50本塁打をマークし、現時点では複数球団からの1位指名が確実視されている。今後は稲葉篤紀GM(49)やスカウト陣が注意深く見守り、成長を追いかけていく。
通算111本・清宮の歴代最多記録上回るペース
2023年のドラフト会議まで、約1年9カ月。日本ハムは“恋人候補”に早くも熱視線を送っている。岩手・花巻東高1年・佐々木麟太郎。吉村チーム統括本部長は「下級生も見ろっていう話はしている。(稲葉)GMが密着するんじゃない?」と、チームとして継続的に視察を行う考えを明かした。
1年生ながらすでに超高校級のホームランバッターだ。高校入学以来、ここまで驚異的なペースでアーチを量産し、50本に到達。歴代最多の高校通算111本塁打をマークした清宮でさえ、1年秋時点では22本だった。
昨年11月には、各地区大会を勝ち抜いた強豪が集結する明治神宮大会で全国デビュー。2本塁打を放ってチームを4強に導き、日本中に実力を証明した。今春のセンバツ甲子園にも出場予定。順調に成長を遂げれば、複数球団によるドラフト1位指名が確実な逸材だ。
競合必至でも、日本ハムは常に「その年のナンバーワン」を獲りに行く。怪物スラッガーは、同校で二刀流・大谷(エンゼルス)を育てた佐々木洋監督の長男で、浅からぬ縁もある。
さらに、23年から本拠地となる北広島の新球場は、左中間よりも右中間がやや狭く、佐々木のような左の長距離砲に有利だ。札幌ドームより外野フェンスも低く、本塁打が出やすい。日本ハムの昨季本塁打数「78」はパ・リーグ最下位。チーム事情も、大砲候補獲得を後押ししている。
打者として大谷クラスのポテンシャルを秘めている1年生・佐々木の可能性は無限大。来年のドラフトまで球団は総力挙げ、未来のスーパースター候補を見守っていく。
■プロフィール
佐々木 麟太郎(ささき・りんたろう) 2005年4月18日生まれ。岩手県北上市出身。幼少期から野球を始め、高校は父・洋さんが監督を務める花巻東高に進学。1年秋の東北大会で同校の初優勝に貢献し、今春のセンバツ出場を確実にした。高校通算50本塁打。184センチ、113キロ。右投げ、左打ち。