２０２２年の鎌ケ谷スタジアム“１番乗り”は、プロ３年目を迎えた片岡だった。２軍施設のオープン初日だった５日の午前９時から、誰もいないグラウンドで自主トレを敢行。「天気も良かったので『よし、行こう』と思って、早く来ちゃいました」と照れ笑いを浮かべた。雪が舞う寒さだった翌６日も、同施設で午前中から黙々と汗を流した。
　昨年末は１２月３０日まで鎌ケ谷に足を運んだ。今オフから東京都内で１人暮らしを始めたが、「ずっと練習がしたかったので」と、正月も札幌の実家には帰省しなかった。新年の目標は「１軍の試合に出て、いいところで結果を出すこと」。大卒入団ながら、過去２年間は１軍出場なしに終わり、今年に懸ける思いは強い。
　１月中旬からはチームメートの今川とともに、社会人野球の名門・ＪＦＥ東日本で合同練習を行う。「今川さんやＪＦＥ東日本のみなさんと練習したら、何かしら自分なりにつかめるものがあると思う」。２月１日のキャンプイン初日、生まれ変わった片岡が、ビッグボスの目をくぎ付けにする。（近藤裕介）