コンサドーレ
2022/01/07 15:07

《ミシャ新春インタビュー㊦》観客が楽しめる場を

昨年11月のホーム最終戦となった柏戦終了後、選手とスタッフが笑顔で記念写真に納まる

試合後の二日間で頭の中を整理をする

 ―負けた時はどうやって切り替えているか
 「ご存じの通り、私は非常にエモーショナルな人間。試合後2日間は常に頭の中に試合の映像がある。それゆえにあまり寝られない。勝った時も負けた時も、その2日でいろいろ整理する。自分自身が次までに何をしなければいけないかハッキリさせながら、ノーマルな私に戻っていく」
 ―大事にすることは
 「勝っても負けても地に足をつけること。勝った時は調子に乗りやすいのが人間。勝った時こそ反省点を探す。負けた時には選手の良かった部分を評価してあげるのも大事。結果だけにとらわれて感情を左右させてはいけないと思っている」
 ―コロナ禍でのプロスポーツの意義について
 「日本はまだサッカーがNO・2。野球がNO・1だ。欧州ではサッカーが日常。カフェに行けば、サッカーが友人とのトークテーマ。(昨季のホーム最終戦)柏戦は1万4000人の観客が来てくれた。選手たちをどれだけ力強く後押ししてくれているか、改めて感じられた。(球際で)もう一歩踏み出せるか、戻れるか。大きな影響を与えてくれている。サポーターのいないサッカーはサッカーではない」
 ―有観客である意味は大きいと
 「だからこそ、見ている方が面白いと思えるサッカーをする。それぞれが悩みを抱えながら生きている。サッカーを見ている時だけは何もかも忘れ、純粋に楽しめる。そういう場を提供したい。声を出せず、応援歌も歌えないなど制限がある中でも、われわれの戦いから何かを感じてもらえれば、この難しい社会状況でサッカーをやる意義がある」
 ―日本のサッカー界に求めるものは
 「協会やJリーグ、クラブはもっと人々の身近になるようにアピールしていかないと。伝統あるベースボールにリスペクトはあるが、新聞もテレビも野球の露出が多い。オフシーズンも、シーズン佳境のサッカーより注目されるのは違和感がある。クラブや協会は努力しなければいけない」
(終わり)

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