水野 大谷マットレスで開幕スタメンだ 8選手が鎌ケ谷入寮
日本ハムの新入団選手8人が7日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設にある「勇翔寮」に入寮した。ドラフト3位の水野達稀内野手(21、JR四国)は、エンゼルス・大谷翔平投手(27)が愛用する高級マットレスを持参。快眠でコンディションを整え、2013年の大谷以来となる新人開幕スタメン入りを狙う。
新人スタメンなら2013年大谷以来
“大谷マットレス”でレギュラー獲りだ。即戦力遊撃手の呼び声高い水野が、二刀流・大谷翔平モデルの高級寝具とともに入寮。「体が資本の仕事なので」と、厳しいプロの世界で戦う自覚をにじませた。
さまざまなマットレスの寝心地をチェックし、「これがいいなと思ったのが、たまたま大谷さんのやつだった。寝た感じも全然違って、いかにも疲労が取れそうなフカフカ具合」と心を奪われた。値段は「今まで見たことがない金額。26万円くらい」と高額だったが、「もうケチっている場合じゃない。体を大事にしている大谷さんが使っているなら間違いない」と購入を決断した。
上質な眠りで疲労を回復し、効率のいい練習につなげる。目指すは大谷以来となる新人での開幕スタメンだ。「開幕1軍、スタメンでスタートして、いきなり活躍できるような準備をしたい」
年末年始も地元・香川で徹底的に走り込んだ。「バッティングで光るものを見せられたら。新庄ビッグボスにも見ていただきたい」。まずは9日から始まる新人合同自主トレで、自慢の打撃をアピールするつもりだ。
目標は高く設定したが、不安はない。「ずっと憧れていた世界なので、やっぱりワクワクが一番強いです」と水野。“大谷マットレス”で快適なプロ生活を送り、開幕戦のグラウンドに立つ。(近藤裕介)
■有薗はゾウさんと入寮
初めての寮生活に臨むドラフト2位・有薗(千葉学芸高)は、かわいらしい“ゾウさん”とともに入寮した。
昨夏、妹・愛梨さんが得意のクレーンゲームでゲットしたというゾウのぬいぐるみを持参。「隣に置いて一緒に寝ます。実家にいる時から一緒に寝ていたので、落ち着く感じです」とはにかんだ。
高校通算70本塁打を誇る将来のスラッガー候補。けがをしにくく、185センチ、97キロの大きな体から「監督にはゾウみたいと言われていました」と明かす。
あす9日からは新人合同自主トレが始まる。「ようやくプロの世界でスタートする。不安な気持ちもあるんですけど、楽しみな気持ちも大きいです」。心強い相棒“ゾウさん”が居れば、新生活も心配ない。
■松浦が旭川でサインデビュー
旭川育ちのドラフト7位左腕が、入寮前に地元で“サインデビュー”を果たした。この日、旭川空港で「小さい子がサインを求めてくれた。うれしい」と明かした。昨年12月の本契約の際には、新庄監督の「ファンに愛されるためには、自分がファンを愛さないといけない」という言葉に感銘を受けた。「あの日からその言葉を大事にやってきた。しっかり心掛けてやっています」と決意を新たにしていた。(鎌ケ谷)
■北山はビッグボス著書を熟読
ドラフト8位の右腕は、新庄ビッグボスの著書「もう一度、プロ野球選手になる。」を持ち込んだ。新監督の就任決定後に購入し「一回しっかり読んだので、もう一回読み返したい」と話した。さらに、高校時代から重宝しているという「ぶら下がり健康器具」も持参。朝晩ぶら下がり、体をリセットする。(鎌ケ谷)
◆ドラフト4位・阪口(岐阜第一高) 「中途半端な気持ちではやっていけない世界だと思うので、覚悟を決めてやってやるぞという気持ち。(3ポジションのグラブを持ち込み)サードと外野とファーストの3つを守ることで幅も広がると思う」
◆ドラフト5位・畔柳(中京大中京高) 「寮生活は初めてなので不安もありますが、それ以上にファイターズの選手の皆さんと野球がやれることが一番うれしい。これからやってやるぞという強い気持ちがあります」
◆ドラフト6位・長谷川威(金沢学院大) 「(元巨人で同大の長谷川潤コーチに)『実るほど頭を垂れる稲穂かな』という色紙を頂いた。すごく身に染みた言葉。大切にしていきたい」
◆育成3位・柳川(九州国際大付高) 「(寮生活に)不安はない。直球にこだわりがある。直球で空振り三振が取れる投手になりたい。育成なので、一日一日、意識を高く持ってやっていきたい」
■背番号決定
今季から新加入する外国人4選手の背番号が発表され、レナート・ヌニエス内野手(27)は「5」、アリスメンディ・アルカンタラ内野手(30)は「6」、ジョン・ガント投手(29)は「42」、コディ・ポンセ投手(27)は「45」に決まった。また、木村文紀外野手(33)の背番号が「36」に変更された。