ファイターズ
≪岩本勉のガン流F論≫ 守備でも攻撃的プレーを 石井
伝えたいことは明確だ。小手先のプレーでは勝てない。エラーとなった悪送球もそうだが、記録には表れないミスがいくつかあった。結果的に石井とR・ロドリゲスが目立ってしまったが、これは若い内野手全般に共通して言える。
七回のエラーに触れる。石井は器用だが、捕球してから足が止まってしまい、送球が弱くなる傾向がある。一塁に入ったR・ロドリゲスはグラブさばきが雑で、捕球の際にギャンブルめいた動きをする。この場合、強い球でなければ、こぼれる可能性がある。
なぜ、強い球が必要か。その根拠を示すプレーがあった。六回1死一塁で右飛。近藤は飛び出した走者を刺すため、目いっぱい助走をつけて捕球し、足を使って投げた。送球は低く、ワンバウンドだったが、R・ロドリゲスのグラブからこぼれることはなかった。
ムダな出塁を許すと、ムダな失点につながる。それが少ないチームが上位にいる。石井はヘッドスライディングで内野安打をもぎ取る姿勢があるのだから、守備も攻撃的なプレーを見せてくれ! 能力があるからこそ、もう1ランク上のそつのないプレーを求めたい。(本紙評論家)